グッドイヤーのコンセプトタイヤ「Eagle-360」が、米国2016年グッドデザイン賞


ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(Goodyear Tire and Rubber Company・本社:米オハイオ州アクロン、CEO:リチャード・J・クレイマー、以下グッドイヤー)の自動運転車用コンセプトタイヤ「Eagle-360(イーグル・サンロクマル)」が、シカゴ・アテナイオン博物館が主催する2016年グッドデザイン賞(輸送部門)を受賞した。

2016年、シカゴ・アテナイオン博物館へ、世界中の製造企業及びグラフィックデザイン企業から数千の応募があり、そのうち900を超える製品及びグラフィックデザインが、グッドデザイン賞に相応しいものであるとして選出された。

そうしたなかEagle-360は、その独特の球体形状と設計コンセプトが評価されてグッドデザイン賞を獲得。名誉ある永久的デザインコレクションの一つとして、同博物館の「グッドデザイン年鑑2016-2017」に掲載された。

このコンセプトタイヤ。その開発は、ルクセンブルグのグッドイヤー・イノベーション・センターのセバスチャン・フォンテーヌ氏、アルマン・ルコンテ氏、フレデリック・ンゴ氏、クロード・ボエ氏の4名のデザイナーにより発案・実行され、2016年ジュネーブ国際自動車見本市で初公開された。

このコンセプトタイヤEagle-360は、自動運転車に究極の操作性と接続性を提供しただけでなく、自然界の生物の機能を模倣した技術(バイオミミクリー)を取り入れたことで、論理的な安全性をも確保した。

そんな同タイヤは、あくまでも現時点に於いてはコンセプトタイヤではあるのだが、グッドイヤーのイノベーション戦略のエッセンスを象徴するタイヤであり、同社が未来を見据えたタイヤであると同社では云う。

今受賞に際して、グッドイヤー・バイスプレジデントでEMEA(Europe, the Middle East and Africaの略、ヨーロッパ・中東及びアフリカ担当)財務のオリビア・ルーソー氏は、「グッドイヤーEagle-360(イーグル・サンロクマル)の開発に貢献した設計者およびエンジニアによって、『グッドイヤーがタイヤ業界に於いて革新的技術の最先端に位置付けられる事』

また、『次世代技術へと導いていくリーダー的存在である事』を立証する事となりました」と、その栄誉を受けたことを感謝し、グッドイヤーの革新性をアピールしている。

シカゴ・アテナイオン博物館とは
シカゴ・アテナイオン博物館は、シカゴで初となる近代建築とデザインの国際博物館である。

また、建築、工業デザイン、プロダクトデザイン、グラフィックアート、都市計画といったあらゆる分野での作品を展示している近代・現代博物館でもある。

このシカゴ・アテナイオン博物館は、数々のデザイン賞を主催していることでも有名だが、その中でも有名なのがグッドデザイン賞である。同賞は、1950年に創設され、60年以上もの歴史を持ち、世界的に見ても権威あるデザイン賞として知られている。