ボルグワーナー社(本社:米ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジェームズ・ベリアー/James Verrier、以下、ボルグワーナー) は2017年9月6日、トヨタの新型8速オートマチックトランスミッション向けに6.35mmサイレントオイルポンプチェーンを供給すると発表した。
これは2.5Lエンジンの新型「カムリ」および、来年以降新たなトランスミッションプログラムにも採用されるこの新型トランスミッションであり、トヨタが初めて、非同軸式オイルポンプ駆動のチェーンを採用したものとなる。
このトヨタのトランスミッション設計には、トルクコンバーターからオイルポンプまでのチェーンドライブによる非同軸式オイルポンプ・アセンブリが組み込まれている。
非同軸設計では、トランスミッションのメインシャフト上に広い空間を設けられ、また、自動車メーカーはより効率性の高いポンプの採用が可能になる。
またボルグワーナーのサイレントチェーンはギアと比較して、より広範囲の軸間を効果的にカバーすると云う。
このサイレントチェーンは、騒音・振動・ハーシュネス(NVH)を低減するために、スプロケットとの噛合い方が異なる2種類のリンクプロファイルを備えたデュアルリンク設計を採用しており、コンパクトなパッケージで静粛性と信頼できる耐久性を実現している。
この製品供給についてボルグワーナー・モールスシステムズの社長兼事業本部長のジョエル・ウィーガート氏(Joel Wiegert)は、「当社は、昨年トヨタが発表したトランスミッションから、耐久性に優れたサイレントオイルポンプチェーンを日本で現地生産して供給してきました。
当社がグローバルに事業を展開する中、このたび初めてトヨタに米国で現地生産した製品を供給でき、大変うれしく思います。」と述べている。
ちなみにボルグワーナー(NYSE: BWA)社は、自動車の内燃機関、ハイブリッド車、電気自動車向けのクリーンで高効率な技術ソリューションを提供している。
その拠点と規模は、世界17カ国62カ所に生産・開発拠点を持ち、全世界でおよそ27,000人の従業員を擁している。https://www.borgwarner.com/