贅沢な職人技とダイナミックなプロポーション与えたクルマ
BMWは5月23日(ミュンヘン/コモ県チェルノッビオ発)、コモ湖畔で開く希少車が集う恒例イベント〝コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2025〟で新型コンセプトカー「BMWコンセプト・スピードトップ」を披露した。なお同車は、前回の出展車と同じく少数ながら販売される見込みだ。
このBMWコンセプト・スピードトップは、スポーティなツーリングモデルの現状の姿を再定義するもの。それゆえシューティングブレーク独特のエレガンスさに加え、それに伸びやかなプロポーションを融合させたクルマに仕上がった。
このコンセプトカーについてBMWでデザイン部門責の任者を務めるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は、「真のBMWは、例え静止している時でさえも、ダイナミズムとエレガンスを醸し出すものです。
そして、それは私たちが今回出展した新しいコンセプトカーにも、勿論当てはまります。
今回のBMWコンセプト・スピードトップは、BMWの全ラインナップのなかでも特にツーリングモデルとしての車両名に、誰もが感嘆符を与えるような、そんな存在感を持たせたいと思いました。
その結果、出来上がった同車は、広々とした室内空間を持ち、それは二人きりの週末旅行に最適なクルマとなりました。
各部の上質な素材、細部へのこだわり、そしてエクステリアとインテリアに掛けた様々な拘りは、まさにBMWのクラフトマンシップの真髄を示しています。
BMWシリーズでも最もパワフルなV8を踏搭載した限定生産車
ちなみに今回のBMW コンセプト スピードトップも、前回発表したBMWスカイトップと同じデザイン言語を採用しており、コレクターや愛好家向けに、限定された小規模シリーズとして提供していく予定です」と説明した。
そのエクステリアは、シャープなVシェイプのフロントエンド、シャークノーズ・デザイン。BMWのなかで最もパワフルなV8エンジンを収めたボンネットからルーフを越え、リアスポイラーへと続くセンタースプラインが、ダイナミックなツーリング・ラインを演出。
そのフォルムは、マルーンからシルバーへと変化するカラーグラデーションによって更に際立つような仕立てになるよう腐心した。
一方インテリアでは、華やかさを湛えたブラウンの世界が、明るいシート素材と調和。こうしたツートンレザーのインテリアは、イタリアの伝統ある革製品メーカーのスケドーニとのコラボレーションによって、初めて可能になったものだという。
最後にBMWブランド・プロダクトマネジメント担当上級副社長のベルント・ケルバー氏は、「昨年、我々は同じくコモ湖畔で開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステで、BMWコンセプト・スカイトップを発表し、多くの自動車愛好家や自ファンの皆様のなかで大きな反響を呼び込むことか゜でき、それが50台の限定生産に繫がりました。
そこで、今回も先に好評を頂いたことを受けて、今年はBMWコンセプト・スピードトップも70台限定で販売することを決定しています。従って、この特別な車は、現在ご注文を承っております。
コレクターや愛好家の皆様に、新たな特別なモデルをご提供できることを大変嬉しく思います」と結んでいる。