独・アウディ、同ブランドの最高技術責任者にルーヴェン・モーア氏

独・アウディAG(AUDI AG/本社所在地:ドイツ バイエルン州インゴルシュタット、CEO:ゲルノート・デルナー)は技術開発部門のリーダー交代を発表した。同社は、来たる2026年3月1日付けでルーヴェン・モーア氏(Rouven Mohr)がアウディブランドの最高技術責任者(CTO)兼取締役会メンバーに就任する。

なおモーア氏は、新たなキャリアに挑戦するジェフリー・ブーコ氏の後任となる。またモーア氏の後任に関する決定が下されるまでは、引き続きランボルギーニの最高技術責任者として職務も遂行していく。

ちなみに現在、アウディの技術開発部門は、アウディの中長期的な戦略を具体化させ、次世代車の鍵として同ブランドが掲げる〝技術による先進(Vorsprung durch Technik)〟を具現化する手段を編み出すための中核的な役割を担っている。

より具体的には、自動車の電動化、ソフトウェア定義車両への深化、AI駆動型エンジニアリングを磨くなど、複合的なテーマを掲げつつ、来るべき未来へと大きく舵を切るなかで同ブランドは、製品とデザイン両面で更にイノベーションを加速させていく。

そうしたなかでCTOを担うことになるモーア氏は、フォルクスワーゲングループで18年間の長きに亘って、多彩な知見を積み重ね、様々なプロジェクトを主導してきた。

また最直近では、ランボルギーニの最高技術責任者(CTO)として、同ブランドのハイブリッド化戦略に伴う旗艦モデルの世代交代を推し進めてきた。

それ以前は、アウディとランボルギーニ双方のブランドでの車両開発、開発検証、排出ガス規制対策等の多岐に亘る分野でリーダーシップを発揮してきた。

今回のアウディへの復帰は、新たな次世代車両開発の方向性に向けた洞察力の鋭さ、果敢に製品化を推し進めてきた実行力を買われてのこと。

これまでアウディブランドの開発は、過去2年間に亘ってジェフリー・ブーコ氏が〝技術による先進(Vorsprung durch Technik)〟をアウディ独自のDNAとして再定義。

1970年代のクワトロ(4WD)や軽量化技術などの先進的な取り組みの歴史を、アウディ独自のアイデンティティーに掲げてきた実効力を発揮してきた。

そうした取り組みでブーコ氏は、組織を強化し、部門横断的な連携を推進して、アウディR&D部門を牽引。次の段階に向けた確かな基盤を築いた。

またそれはアウディというブランドの枠を超えてフォルクスワーゲングループ全体のソフトウェア開発の推進にも貢献した。加えてソフトウェア定義車両(SAV)とAI駆動型エンジニアリングのための主要部門のフォルクスワーゲングループ内の立ち位置も確立させてきた。

そうした足跡を踏まえた上で、今後のアウディの歩みについてアウディAG監査役会会長のマンフレッド・デス氏は、「ルーヴェン・モーア氏は、アウディの長期的な価値創造に貢献するべく卓越した技術専門家としてアウディブランドに加わります。

一方、これまでのジェフリー・ブーコ氏の活躍に関しては、監査役会を代表して、これまでアウディに対する技術革新への大きな貢献に心からの謝意を述べたいと思います」と述べた。

更にデス会長の謝意に加え、AUDI AGの従業員協議会会長を務めるイェルク・シュラクバウアー氏は、「技術開発はアウディブランドの中核です。

ジェフリー・ブーコ氏は、アウディブランドのDNAと言える技術戦略の推進に大きく貢献してくれました。その点について、心から感謝申し上げます。

またルーヴェン・モーア氏は、アウディでの数々の経験に加えて、ランボルギーニでも優れた知見を示してくれた技術リーダーです。

彼の就任は、エレガンスさ、革新性、そして洗練性に於いてアウディの新たな扉を拓いてくれるものと確信しています。それはまさしく〝技術による先進(Vorsprung durch Technik)〟の第二章を開くものとなるでしょう。

我々は取締役会は、同僚としてルーヴェン・モーア氏と共に働くことを楽しみにしています」と語った。

最後にアウディでCEOを務めるゲルノート・デルナー氏は、「ルーヴェン(ルーヴェン・モーア氏)は、卓越した技術力と製品へのこだわり、そして実績に裏付けられた確かな実行力を兼ね備えています。彼は、私たちのイノベーションを更に加速させる上で中心的な役割を担ってくれるでしょう。

同時に、ジェフリー(ジェフリー・ブーコ氏)のリーダーシップとアウディの技術革新への重要な貢献に心から感謝申し上げます。彼の今後の成功と、次のキャリアに於ける幸運を祈っています」と結んでいる。