トヨタ自動車、GRスープラ3ℓの出力を14%アップ


トヨタ自動車は米国東部時間2月13日(日本時間14日未明)、フロリダ州デイトナでエンジンに改良を加えて最高出力を高めたGRスープラ(3.0L)を発表した。日本での発売は2020年秋以降を予定している。

今回のエンジン改良では、エキゾーストマニホールドの構造変更や新ピストンの採用によって圧縮比を変更。これによってエンジン最高出力を従来型335hp/5,000-6,500rpmから、382hp/5,800-6,500rpm(従来型比+14%)に。

最大トルクを従来型365lb.ft.(ポンド フィート)/1,600-4,500rpmから368lb.ft./1,800-5,000rpmとした。この結果、加速性能は時速0-60Mile(マイル)において3.9秒(従来型比-0.2秒)と走りに磨きをかけた。

さらに、ボディコンストラクションではフロント部にブレースを追加してボディ剛性の強化を図ると共に、それに合わせてサスペンションを再チューニングすることでコーナリング中の安定性を高めたとしている。

改良を施したGRスープラ(3.0L)米国仕様の参考スペックの比較は以下の通り
2020モデル → 2021モデル
最高出力(hp/rpm) 335/5,000-6,500 → 382/5,800-6,500
最大トルク(lb.ft./rpm) 365/1,600-4,500 → 368/1,800-5,000
重量(lbs.) 3,397 → 3,400
加速性能 0-60mph(秒) 4.1 → 3.9

同社では、「TOYOTA GAZOO Racingはモータースポーツ活動を通じてクルマを鍛え、人を鍛えるもっといいクルマづくりに取り組んでいます。これまでの取り組みで蓄積してきた知見やノウハウを注ぎ込んだGRスープラは、お客様に心から走りを楽しんでもらえるクルマとして今後も進化を続けます」と結んでいる。

なお余談ながら、米国ではこれを期に4気筒ターボモデルが新ラインとして加わり、当地のベーシックモデルに搭載されていた6.5インチスクリーンは廃止される見込みだ。