ブリヂストン、ロシアに乗用車用タイヤ生産の新工場建設。当地で開所式を開く


株式会社ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表取締役CEO 兼 取締役会長:津谷正明、以降、ブリヂストン)はロシアに乗用車用ラジアルタイヤの新工場を建設した。

同拠点は、ブリヂストンのグループ会社、「ブリヂストン タイヤ マニュファクチャリング シーアイエス エルエルシー」が手掛けたもので、同国ウリヤノフスク州時間の5月25日に、この乗用車用ラジアルタイヤ工場の開所式を行った。

開所式には、上月豊久 駐ロシア日本大使、ミハイル・バビチ 沿ヴォルガ連邦管区大統領全権代表、セルゲイ・モロゾフ ウリヤノフスク州知事、三菱商事株式会社の垣内威彦社長をはじめとする、多くの関係者が列席。

式典では、同社取締役 代表執行役 COOの西海和久氏が挨拶のなかで、ウリヤノフスク州政府からの継続的な支援に対して謝意を表明した上で、「ロシア工場建設を決めてから関係者全員の4年にわたる努力の結果、この最新鋭工場の稼働を開始することが出来ました。

新たに工場で働く皆さんと共に当社使命である『最高の品質で社会に貢献』を果たすことにより、ロシア・CIS地域の人々を含む全ての人々に信頼され自らも誇りを持てる企業を目指します」

ロシア・CIS※地域は、人口が約3億人にのぼる大きな市場であり、中長期的に新車販売やタイヤ需要のさらなる伸びが見込まれます。

その中で、今回の新工場は、現地での需要拡大に対応することを目的に建設されたものです。

当社グループはこれまでにも小売チャネル網「Pole Position」の拡充など事業展開を進めてきましたが、今回の新工場建設により、市場に近いところで商品を生産しタイムリーにお客様にお届けする体制を実現してまいります」と最新鋭の設備によるタイヤ生産をロシアにて開始できた喜びを語った。

※ CIS: Commonwealth of Independent States (独立国家共同体)の略で、ソビエト社会主義共和国連邦の崩壊後、旧ソ連諸国により結成されているゆるやかな国家連合体。

なお、完成したロシア新工場は、2016年12月に生産を開始している。

<ロシア新工場概要>
1. 会社名:ブリヂストン タイヤ マニュファクチャリング シーアイエス エルエルシー
2. 所在地:ウリヤノフスク州ザヴォルジェ工業団地(モスクワの東南東約900㎞)
3. 敷地面積:約81㏊
4. 生産品目:乗用車用ラジアルタイヤ
5. 生産開始:2016年12月
6. 出資比率:
ブリヂストン-90%
三菱商事-10%
7. 従業員数:約800人(フル生産時予定、2013年対外発表数値)
8. 生産能力:約12,000本/日(フル生産時予定、2013年対外発表数値)