トヨタ自動車、ハイラックスを日本市場へ再導入。実に13年振り


併せてランドクルーザープラドをマイナーチェンジ、FJクルーザーとしての特別仕様車を発売へ

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男、以下トヨタ)は、ハイラックスを13年ぶりに日本市場へ導入する。

また併せてランドクルーザープラドをマイナーチェンジし、全国のトヨタ店を通じて9月12日に発売した。また、FJクルーザーに特別仕様車を設定し、全国のトヨタ店を通じて10月16日に発売する。

ハイラックスは1968年の発売開始以来、約180の国および地域で販売。累計世界販売台数は約1,730万台と、その活躍の場は世界各国に及んでいる。

そんなハイラックスの日本市場への再導入にあたり、開発責任者である前田昌彦チーフエンジニアは、「日本国内では2004年に販売を終了しました。

しかし主に作業で使用する保有者が現在もなお約9,000名いらして、復活して欲しいという声を多くいただきました。そこでまず、このようなお客様にしっかりとお届けしたいと考えています。

併せて、モノの機能的価値のみならず、モノを所有することで得られる特別な体験や時間といった意味的価値も、お客様にご提案していきたい。

ただ実際的に考えるとハイラックスは、『1ナンバークラスで毎年車検が必要』『高速道路での料金が少し高い』など、実用面から選択されにくいクルマかもしれません。

しかし、『堂々とした佇まいがもたらす、人とは違うモノを所有する喜び』や、『世界中で鍛え抜いたタフさ』を持ち合わせているクルマであると思います。

また『はつらつとした人生を楽しみたい』という思いを抱いている団塊世代のお客様に対し、アクティブなライフスタイルを送っているという表現の一助になることを期待しています」と、国内市場再投入の理由と意欲を述べている。

また同時にランドクルーザープラドでは、力強さと先進性をより一層高めたエクステリアに進化したほか、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備した上で、FJクルーザーをリリースする。

同車には、特別仕様車“Final Edition”を設定し、特別設定色のベージュを外板色や内装の随所に採用することで、モダンさを高めた。

個々の車両概要では、まずハイラックスエクステリアは、「タフ&エモーショナル」をコンセプトに、迫力と躍動感を表現。

インテリアは、随所に施したシルバー加飾、青色で統一した室内イルミネーションなどで洗練さを演出した。

外板色にはネビュラブルーメタリック、クリムゾンスパークレッドメタリックを含む5色を設定し、内装色はブラックとしている。

パワーユニットは2.4Lディーゼルエンジン「2GD-FTV」を搭載。低回転域でも高トルクを発揮する動力性能を備え、高熱効率による優れた環境性能を実現することで走行燃費11.8km/Lを達成した。

安全機能に於いても、クルマだけでなく歩行者も認識する歩行者検知機能付衝突回避支援型プリクラッシュセーフティや、車線逸脱の回避を支援するレーンディパーチャーアラートを搭載する。

運転中の駆動方式の変更はダイヤル操作で選択可能なパートタイム4WDシステムを装備。

市街地や高速道路では静粛性や燃費性能に優れた2輪駆動とし、不整地や滑りやすい路面では4輪駆動に切り替えることで、快適性と走破性を両立させている。

また、ヒルスタートアシストコントロールやアクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストコントロールを設定することで、様々な路面状況に応じて駆動力を制御することができる。

シャシーは、オンロードからオフロードまで本格4WD車としての高い走行性能を実現した高強度のフレームに加え、振動減衰を高めるサスペンションを採用し、オンロード・オフロードとも優れた走行安定性と乗り心地を確保した。

積載性では、デッキの低位置にスチールバンパーを設定することで荷物の積み降ろし時の乗降性を確保したほか、大型のアシストグリップを配置し、スムーズな車両の乗降にも貢献する。

一方、ランドクルーザープラドのエクステリアは、力強さと先進性をより一層高めたデザインに進化させた。

特にフロントは、フード中央部を前方視界に配慮した形状としたほか、大型フロントグリルとヘッドランプを一括りにすることで力強さを演出。

ヘッドランプは全車にLEDを採用したほか、19インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を新設定リヤは、コンビネーションランプの飛び出しを抑えたほか、ガーニッシュの意匠を変更することで、より安定感のあるスタンスを実現している。

インテリアは、インストルメントパネル周りを中心に、より先進的なデザインに進化させている。

運転時の使い勝手では、レジスターリング(エアコン吹き出し口)上部を下げることで視認性を高めたほか、ナビゲーションをタブレット型の薄い形状とすることでモダンさを強調。

センタークラスターやメーターパネルに金属調加飾を施すことで上質感が向上ステアリングホイールは、握りやすさを考慮した設計とした。

安全装備では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」やドライブスタートコントロールの全車標準装備に加え、ブラインドスポットモニターを新設定。

外板色は、新規設定色ブラッキッシュアゲハガラスフレーク(オプション設定)と、アバンギャルドブロンズメタリックを含む全9色が用意されている。対して内装色は、新規設定色ニュートラルベージュを含む全2色を設定。

走行性能面では、ランドクルーザーシリーズとして初めてリヤディファレンシャルに採用したトルセン®LSDや、シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを「TZ-G」に標準装備した。

車種ラインナップでは、ディーゼル車のグレード体系を見直し、「TX」に7人乗りを、TX“Lパッケージ”に5人乗りを追加している。

FJクルーザーで、今回の特別仕様車となる“Final Edition”は、特別設定色のベージュを、外板色やシート表皮、センタークラスターガーニッシュなどに採用。

内外装の随所にブラック塗装を施したほか、20インチアルミホイールやサイドステップなどを特別装備し、魅力的な仕様とした。

販売は、全国のトヨタ店(ランドクルーザープラド: 大阪地区は大阪トヨペット)

販売目標台数 :ハイラックス 2,000台/年ランドクルーザープラド 1,800台/月FJクルーザー 200台/月

店頭発表会 10月21日(土)、22日(日)

生産工場
ハイラックス:トヨタ・モーター・タイランド(Toyota Motor Thailand Co., Ltd.) バンポー工場

ランドクルーザープラド、FJクルーザー:日野自動車(株) 羽村工場

メーカー希望小売価格

ハイラックス 車両情報: http://toyota.jp/hilux/ 
ランドクルーザー プラド 車両情報: http://toyota.jp/landcruiserprado/ 
FJクルーザー 車両情報: http://toyota.jp/fjcruiser/