2024年学術講演会の発表を対象とする「優秀講演発表賞」も受賞
マツダ(本社:広島県安芸郡府中町、代表取締役社長兼CEO:毛籠勝弘)は5月22日、公益社団法人自動車技術会が主催する第75回自動車技術会賞に於いて「浅原賞学術奨励賞」を2件受賞すると共に、自動車技術会2024年学術講演会の「優秀講演発表賞」を4件受賞した。
自動車技術会賞は、1951年に自動車工学および自動車技術の向上発展の奨励を目的に設けられ、自動車技術会より、自動車技術における多大な貢献・功績を認められた個人に贈られるもの。
また、「優秀講演発表賞」は、自動車技術会による学術講演会に於いて、発表水準の向上を図ることを目的に優秀な発表を行った講演者に贈られるもの。
第75回自動車技術会賞「浅原賞学術奨励賞」
過去3年間に自動車技術に関係する公開刊行物に論文等を発表した将来性ある新進の個人に贈られる賞であり、以下2件が受賞対象となった。
車載CO2回収技術の研究(第2報) -モデルベースでのシステム設計とその実証-
受賞者 松田 啓嗣(まつだ・ひろつぐ)
受賞概要 内燃機関車の排気ガスからCO2を回収する技術の提案。CO2の分離部と貯蔵部を分けることにより走行性能への影響を最小限に抑えるコンセプトのもと、システム要件を具体化。実車排気ガス実験で、CO2回収率50%が可能なことを実証。熱流体と化学反応の相互作用を最大限に引き出し、技術を創出したことが評価された。
剛-柔結合系のモーダルエネルギー伝搬解析法による振動低減技術
受賞者 山下 亘貴(やました・こうき)
受賞概要 振動騒音に対する自動車の構成部材の影響を明らかにする解析技術。部材間の振動パワーフローを定量評価する手法を新たに構築。部材間の振動経路を可視化して、振動騒音の原因となる振動特性を特定。車両設計要件に落とし込むことで、ロードノイズ低減等につながることを示したことが評価された。
自動車技術会賞 受賞業績紹介:https://www.jsae.or.jp/files_publish/page/596/shosai_75.pdf (PDF:F5.7MB)
自動車技術会2024年学術講演会「優秀講演発表賞」
2024年の学術講演会で発表された講演に於いて、学術講演会運営委員会による審査の結果、講演発表が優秀と認められた⽅が対象となる賞であり、今回は4件受賞した。
講演タイトル:講演者
電気⾃動⾞の空調エネルギー消費量を低減する防曇窓技術の開発 :桂 ⼤詞(かつら・だいじ)
新型ロータリーエンジン8C型の開発:田中 清喬(たなか・きよたか)
分離法を用いたエンジン実稼働時の排気気流音予測技術の構築 :鶴本 徹(つるもと・とおる)
FMQAを⽤いた複数⾞種の⾞体構造同時設計最適化:近藤 俊樹(こんどう・としき)