トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男、以下トヨタ)は、12月1日から開催のロサンゼルスオートショーで小型SUVのコンセプトカー「Future Toyota Adventure Concept(FT-AC)」を出展した。
FT-ACは、山岳地帯でのキャンプや川下り、マウンテンバイク走行など、本格アウトドア活動を楽しむユーザーをターゲットに、アクティブな休日の過ごし方を提案するデザインコンセプトとして企画したもの。
具体的には、「ランドクルーザー」などトヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザインとSUVならではの悪路走破性に加えて、取り外し可能なフォグランプやサイドミラー付属のカメラのほか、撮影映像をクラウドにアップロードする車載Wi-Fiなどを装備することで、アウトドアをいっそう楽しくするようなクルマを目指した。
Toyota Motor North Americaのグループ・バイスプレジデントでトヨタブランド担当のジャック・ホリス氏(Jack Hollis)は「FT-ACは、休日のアウトドアを楽しむお客様にふさわしいクルマ。FT-ACは、ともに出かけるあらゆる道やアクティビティに於いて、新たな楽しさを見つけ、会話を盛り上げることに一役買ってくれるだろう」とのコメントを残している。
なおFT-ACの主な特長は以下の通り。
トヨタSUVの伝統を踏襲した力強く大胆なデザイン
拡幅したフロントグリルと側面まで回り込んだLEDヘッドライトが特長となるフロントスタイリングのほか、ロングホイールベースとワイドフェンダーに20インチホイールを装着し、SUVらしい力強く大胆なスタイリングを強調。
また、最低地上高の高さに加え、フロントとリヤにアンダーガードを装備することで、多彩な「冒険」を可能にする悪路走破性を表現。ボディカラーには、鮮やかなグリーンとグレーの2色のコントラストを出すことで、アウトドアにおけるアクティブさを表現している。
多彩なアウトドア向け装備
アウトドアに必要なアイテムを搭載するルーフラックには、モバイル端末で調光可能なLEDライトを装着。ライトは、夜間や悪天候時の走行をサポートするだけではなく、サイドミラー付属の赤外線カメラのフラッシュとしても使用可能。
また、マウンテンバイク搭載用に、格納可能なラックをリヤに装備。フォグランプは取り外し可能とし、懐中電灯やマウンテンバイク用ライトとしても活用できる。
サイドミラーには取り外し可能な小型カメラを装着し、悪路走行の記録などに活用可能。撮影データは、車載Wi-Fiからクラウド上のストレージに自動でアップロードし、スマートフォンなどのモバイル端末からリアルタイムでの写真・動画の編集やSNSへの投稿を可能としている。
また、車両の位置情報を発信することで、FT-ACをベースキャンプとした周辺探索を安心して楽しめるようにする。
SUVらしい力強い走行性能
コンセプトとしては、パワートレーンにガソリンエンジンを想定。ドライブトレーンには、左右後輪に駆動トルクを適切に配分するトルクベクトル式4WDシステムを設定し、最適なトラクションコントロールにより路面に応じたセッティング切替機能やデファレンシャルロック機能を可能とする。
これにより四輪の最適なグリップ制御を行い、優れた操縦安定性とダイナミックな走行性能を実現する。さらに、低燃費と4WDシステムの走破性を両立した次世代ハイブリッドパワートレーンの搭載も想定している。