米GM、グローバル製造担当上級副社長にマイク・トレボロウ氏

ゼネラルモーターズ(本社米ミシガン州デトロイト、CEO:メアリー・バーラ)は6月6日(ミシガン州デトロイト発)、マイク・トレボロー氏(Mike Trevorrow)をグローバル製造担当のシニアバイスプレジデントに任命した。なお同人事は即時発効される。

トレボロー氏は、これまでもグローバル製造部門でエンジニアリング担当のバイスプレジデントを務めてきており、今後も引き続き、これまでの職務を継続する。

そんなトレボロウ氏は、製造技術に係るオペレーション領域と、エンジニアリング領域で40年以上の知見を蓄積してきた人物であり、エンドツーエンドの製造(原材料調達から製品出荷までのサプライチェーン全体をリアルタイムに見える化、一元的に管理する考え方とその手法)で、深い知見と共に長年に亘って、独自のリーダーシップを発揮してきた。

そんなトレボロウ氏は、GM社内のキャリアを北米の製造部門でスタートさせた。

同部門での様々なリーダー職を歴任した後に日本へ異動。2013年には米国本社に戻り、複数国を跨がる製造技術領域(車体骨格)を担うエグゼクティブディレクターに昇進した。

その後、製造分野に於ける安全領域のバイスプレジデントを務めた後、ミシガン州ランシング工場のエグゼクティブ・ディレクターに。

2023年には、北米の製造部門で職場安全を司るバイスプレジデント職に就任。2024年初頭には、グローバル製造技術領域を率いる現在の役職に就いた。

そんなトレボロウ氏は今後、GM社長のマーク・ロイス氏直属の新職域に於いて、グローバル製造・エンジニアリング分野で4大陸11カ国110拠点に及ぶ9万5000人以上のスタッフを率いる役割に就く。

このトレボロウ氏の新役職の就任により今後は、製造領域から始まる製品ライフサイクル全域でのマネジメント体制が強化され、様々なタッチポイントを経たエンドツーエンドの顧客体験に係る全ビジネス領域が大きく強化される。

より具体的には、先進的な製造技術を効果的に導入・統合・定着させた上で、ソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)への移行を、これまで以上に大きく加速させていくことに期待を寄せている。

GM社長のマーク・ロイス氏は、「マイク(マイク・トレボロー氏)は、製造オペレーションとエンジニアリング領域に於ける豊富な知見と、どんな場面に於いてもブレることのないリーダーシップを振える資質を持つため、未来を見据えた次世代のものづくりを再構築する役割を担うべき優れた人物です。

彼の昇進は、当社の製造部門に劇的な変化をもたらし、当社のイノベーション速度を大きく加速させてくれることでしょう」と述べた。