日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は10月17日、中国当地の合弁会社・東風日産乗用車公司(DFN)から現地16日に、DFNとしては初のPHEVセダン新型「N6」と新型「ティアナ」を公開した。
日産の中国事業を祝うイベントで披露された両セダンは、年内に中国で発売される予定。
日産のイヴァン エスピノーサCEOは、「私たちは経営再建計画Re:Nissanで、日産が提供する価値を再定義していきます。日産の核となる強みを強化し、ブランドの鼓動を高鳴らせ、人々にワクワクと信頼を提供する商品を生み出します。
そして、より明確に焦点を絞った商品戦略を通じて、より強固なブランドを築き、お客さまへの新たなコミットメントを追求します。日産はこの変革を、スピードと技術の先進性、顧客インサイトで世界の自動車業界をリードする中国市場において強力に推進しています」と述べた。
新開発したPHEVセダン「N6」は、好評を博している電気自動車(EV)「N7」と同様に、DFN独自の新エネルギー車(NEV)技術アーキテクチャーを採用し、1.5リッターエンジンと21.1kWhのLFPバッテリーを搭載した。
車体寸法は、全長4,831mm、全幅1,885mm、全高1,491mm、ホイールベースは2,815mmで、エレガントなシルエットと広々とした室内空間を両立している。
外観は、V-Motionデザインのシグネチャーグリルや、前後に配した表情豊かなLEDライトが特徴的で、流麗で有機的なラインが自信と躍動感を表現した。
流線形のスタイルでありながら、中国のファミリー層が求める信頼性や知性、快適性を満たす広々とした室内空間を実現しているという。
ちなみに「N6」についての詳細は、今後数週間以内に発表される予定だ。
対して日産では、中国市場に於いて「ティアナ」は、プレミアムな快適性を提供する洗練されたセダンとして高く評価されてきたと謳う。
新型「ティアナ」はこの伝統を維持しながら、新デザインを採用。先進的なインテリジェントコネクティビティ機能を採用し、中国の内燃機関(ICE)車として初めてファーウェイの「HarmonySpace5.0」スマートコックピットを搭載した。
シャープでエレガントなエクステリアは、プレミアム感と洗練された美しさを表現し、インテリアにはファーウェイの「HarmonySpace5.0」スマートコックピットとHuawei “SOUND” オーディオシステムを採用することで、多彩なインテリジェント機能による高い快適性を提供してるという。
これらの車両発表にあたり日産は、「グローバルな商品戦略を通じて、多様なパワートレインの選択肢を用意し、最適な市場に最適なタイミングで投入していきます。
中国では本戦略に基づき、先進的なICE車、ハイブリッド、革新的なEVを市場に導入しています」と語り、先のエスピノーサCEOは、中国における日産の事業の進捗について、「日産と東風汽車の合弁会社は、中国独自のお客さまニーズに対応して商品開発を現地化し、イノベーションを加速させています。
日産は中国市場をグローバル戦略の重要な柱と位置付けており、私たちのチームは今後、中国でさらに電動化を加速し、NEV車のラインナップを強化していきます。
中国はNEV車の開発と将来予定される輸出を通じて、日産の成長へ大きく貢献していきます。私たちは合弁会社と共に、未来のモビリティを形作っていきます」と結んでいる。