日産自動車、神奈川県の「次世代型太陽電池普及促進事業」に参画

日産自動車(代表執行役社長:イヴァン エスピノーサ、以下「日産自動車」)は7月18日、神奈川県が実施する次世代型太陽電池の早期普及に向けた実証事業「次世代型太陽電池普及促進事業費補助金」の助成先に選出され、今年10月より日産神奈川販売のR1東戸塚店で実証実験を開始する。

次世代型太陽電池は、「薄くて、軽くて、曲げられる」という特長を持ち、従来の太陽電池では難しかった場所への設置が可能となるため、今後、太陽電池の主流となることが期待されている。

日産の実証実験の実施方法/検証内容
日産は、株式会社PXP(神奈川県相模原市)が現在開発中の次世代型太陽電池を日産販売店に設置し、環境配慮型店舗導入や発電電力の活用方法を検討する実証実験を行う。

実験では、次期型太陽電池の特長を活かし、店舗の窓や屋外の円柱部分に設置。発電した電力は、発電量等のデータを分析しながら、店内ディスプレイ(発電量表示など)やスマートフォン充電器、自動販売機の作動電力として利用する。

PXP製カルコパイライト太陽電池

持続可能な脱炭素社会の実現に向けた取組みを地域へも訴求する。取り組みの「見える化」を図るため、来場者や交通量が多く、遠方からも目立つ立地である神奈川県内の日産店舗にて実施し、多くの県民や事業者へ、見て、知って貰えるようにしていく。

日産が本実証実験に参加する理由
日産は2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体に於けるカーボンニュートラルの実現を目指している。

日産販売店に於いても再生可能エネルギーの利用を促進し、クリーンな電力の使用を推進していく。

今回の実証実験を通じて、太陽電池の設置場所や、活用範囲を確認し、店舗における再生可能エネルギー由来の電力の活用を促進させる。そして、将来的に環境配慮型店舗の導入に繋げ、広く次世代型太陽電池の先進性と日産の環境への取組みを伝えていきたい考えだ。

R1東戸塚店

事業概要
実証場所:日産神奈川販売株式会社 R1東戸塚店(住所:横浜市戸塚区前田町36)
太陽電池の設置位置:店舗の窓、屋外の円柱など
実証実験内容:環境配慮型店舗の検討、発電電力の活用方法(店内ディスプレイ、スマートフォン充電器、自動販売機の作動電源の補助利用など)
使用する次期型太陽電池:カルコパイライト
事業実施期間:2025年10月1日~2026年2月11日(予定)