ハイビジョンサラウンドビューシステムの映像受信用半導体にTP2854
テックポイント・インク(本社:米カリフォルニア州サンノゼ、代表者:社長兼CEO 小里文宏)は3月4日、台湾大手車載ディスプレイメーカーのJoin-Link International Technology Co., Ltd.(台湾新北市、以下ジョインリンク社)の車載用ハイビジョンサラウンドビューシステムの新シリーズに映像受信用半導体「TP2854」を提供すると発表した。
映像受信用の半導体は、車載画面上の地図表示や駐車時の後方確認、各種映像コンテンツの表示の役割が広がっていくなか、搭載台数が年々増加し、世界市場規模は年間6%の成長率で拡大するとの予測もある(矢野経済研究所(2018)調べ「車載用ディスプレイ世界市場規模推移と予測」 https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2039 )。
そんな車載ディスプレイ市場で、日本国内の大手自動車メーカーへの採用実績を持つ台湾大手メーカーの一つ、ジョインリンク社。
そのジョインリンク社が、自動車メーカーの2019年モデル向けのハイビジョンサラウンドビューシステムとして開発した新シリーズに、テックポイントの映像受信用半導体「TP2854」が採用した。
採用製品は、主要な車載用システムオンチップ(SOCs)とシームレスに接続できるMIPI CSI2インターフェースを備えており、様々なSoCsと接続して活用できるのが大きな特徴だ。
車載カメラから送られてきたハイビジョン及びフルハイビジョンの映像信号を受信する半導体で、最大4チャンネルの映像信号を処理可能という。
ジョインリンク社の今新シリーズでは、自動車の前後左右などに設置した車載カメラの映像信号を当社のTP2854を用いて受信し、ハイビジョン画質のサラウンドビューとしてディスプレイに表示する。TP2854は、テックポイント独自のハイビジョン映像伝送規格「HD-TVI」を採用している。
半導体採用についてジョインリンク社の社長特別補佐のTalen Liao氏は「テックポイントのHD‐TVI技術は、車載機器において低コスト化と高い信頼性の両立をハイビジョン映像で可能にした、素晴らしいソリューションでした。
HD-TVI技術は、従来のSD(アナログ)画質をハイビジョンに進歩させるだけではなく、低コストで信頼性と品質を高めてくれました。
テックポイント社と一緒に高品質なハイビジョンディスプレイ製品を開発できることを非常に嬉しく思っています」と述べている。
同半導体製品の概要は以下の通り
製品名:映像受信用半導体「TP2854」
入力:HD-TVI 4.0(当社独自規格)、NTSC/PALなど
出力:MIPI CSI-2など
フレームレート:60および50フレーム/秒など
パッケージ:68端子QFNなど
ジョインリンク社概要
社 名:Join-Link International Technology Co., Ltd.
設 立:2000年
所在地:台湾新北市
従業員数:約90人
事業内容:車載用ディスプレイシステムの設計、開発
URL:http://www.join-link.com.tw/
テックポイント概要
社 名:テックポイント・インク(Techpoint Inc.)
設 立:2012年4月
所在地:アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンノゼ
従業員数:72人(2018年12月末時点)
事業内容:監視(防犯)カメラシステムと車載カメラシステム向け半導体の設計および販売
URL:https://www.techpoint.co.jp/