NEXCO東日本、京葉道路の渋滞緩和に向け、付加車線の整備を加速
NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:廣瀨博、以下、NEXCO東日本)は、京葉道路の渋滞対策として整備してきた京葉道路の下り線、穴川(中)インターチェンジ(IC)~貝塚IC間の加速車線と減速車線を接続する新たな「付加車線」(延長1.9km)の運用開始する。
1.運用区間と運用開始日
運用区間:京葉道路 下り線:穴川(中)IC~貝塚IC 延長1.9km
運用開始:日平成28年5月31日(火) 早朝
当日の天候状況などにより、運用開始日を順延する場合がある。
また、運用開始の前夜には、車線切り替えに伴う車線規制や低速車両による先頭車固定規制を実施する。当日の京葉道路のご利用に当たっては、道路交通情報等を確認されたい。
3.改善理由と事業の概要
改善理由
京葉道路、穴川(中)IC~貝塚IC間は、1日に約10万台の交通量があり、朝夕の通勤時間帯や行楽時期の週末には、交通集中に伴う渋滞が慢性的に発生。
渋滞中の追突事故も起きている。そのため、これらの渋滞を緩和するとともに、渋滞中の交通事故を削減するための交通安全対策として、インターチェンジ間における加速・減速車線を接続する、新たな「付加車線」を整備し、このたび運用を開始するもの。
事業の概要
平成26年4月24日に上り線の穴川(東)IC~貝塚IC間を、同年5月28日に下り線の一部区間について付加車線の運用を先行開始しており、渋滞緩和や交通事故の削減について効果が得られている。
4.今回運用する区間の断面図
今回の付加車線の増設工事では、用地買収は行わず、路肩及び中央分離帯の幅を縮小のうえ、現況の道路用地を拡幅するなどして付加車線の必要断面を確保した。
5.新たな「付加車線」の効果
今回付加車線を設置することにより、区間全体の交通容量が従来より約25%増加し、穴川(中)ICから本線への合流や、貝塚ICへ流出する際の車線変更による混雑が少なくなる。
このため、交通の流れがスムーズになり、渋滞の緩和や交通の定時性・安全性が向上し、渋滞による損失時間が約70%程度減少すると見込んでいる。
6.「付加車線」をご利用されるお客さまへのお願い
穴川(中)ICから流入されるお客さまは、流入後そのまま付加車線を走行していただき、ゆとりをもって本線に合流されたい。
また貝塚ICで流出する車両は、早めに付加車線を利用されたい。
付加車線の規制速度は 60km/h となる。安全な速度で走行されたい。
7.今後の京葉道路の渋滞対策
京葉道路の渋滞対策事業においては、現在、上り線の花輪IC及び幕張ICの加速・減速車線の延伸工事に着手している。今後も京葉道路の渋滞対策に取り組んでいく構え。