産業用ロボット開発の安川電機、EVベンチャー企業GLMと資本提携


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株式会社安川電機(本社:北九州市、代表取締役社長:小笠原 浩)は、EVスポーツカーの開発・製造・販売を行うベンチャー企業であるGLM株式会社(本社:京都市、代表取締役社長:小間 裕康、以下GLM社)と資本提携する。

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これは安川電機が、同社が掲げる中期経営計画”Dash25”に於いて電気駆動システムの事業加速化を目指してのこと。

同社では、長年の産業用ロボット開発で培ったモータードライブ技術ならびにパワー変換技術を応用し、ハイブリッド電気自動車(HEV)や、電気自動車(EV)に搭載する独自の車載用電気駆動システムの開発と製品化を進めている。

この技術では、同社が「QMET(クメット)ドライブ」と呼ぶ独自の電子式巻線切替技術が組み込まれており、これにより広い定出力範囲を確保できるばかりでなく、全速度領域で高い効率を得ることが出来ると云う。

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結果これにより、高い加速性や高速領域での安定走行が求められるスポーツカーに最適なシステムとなり、GLM社が目指す他に無いEVスポーツカーの実現に貢献出来るとしている。

安川電機は上記を踏まえ、GLM社との技術協力による製品改良や新製品の共同開発を重ね、電気駆動システムに関する技術の向上と製品の拡販を推進していく。

一方GLM社は、1996年に京都大学のベンチャー・ビジネス・ラボラトリーで発足した「京都電気自動車プロジェクト」をベースに、2010年にEVスポーツカーを開発・製造・販売を行う会社として設立された。

2012年にはベンチャー企業で初めて国内認証を取得(*1)し、2014年8月から出荷を開始しており、多くの自動車愛好家から評価を受けている。また、完成車の販売だけでなく、そのプラットフォーム(*2)を販売するビジネスも展開している。

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※1 国内認証の取得:
道路運送車両法の保安基準に適合していることを国土交通省により確認され、審査結果通知書の交付を受けました。これにより公道での走行が可能となった。

※2 プラットフォーム:
車台(シャーシ)と駆動部(モータ、インバータ、バッテリー等)をモジュール化した車体。