ヤンマー、「御堂筋ワンダーストリート」プレイベント実施


ヤンマー株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:山岡健人)は11月27日、大阪出身の世界的建築家・安藤忠雄氏と、世界的工業デザイナー・奥山清行(ヤンマーホールディングス株式会社取締役)とのトークセッションを、新梅田シティにある巨大緑化モニュメント「希望の壁」(※1)前で開催した。

同イベントは、2015年11月29日に行われる御堂筋オータムパーティ2015 「御堂筋ワンダーストリート」で、フェラーリ100台のパレードをヤンマーのプレミアムデザイントラクターが先導することに先駆けたスペシャルイベントとして企画されたもの。

世界限定50台の最新型ヤンマートラクター「YT5113」(※2)を関西初展示し、建築・工業デザイン界のトップランナーの安藤氏と奥山氏が、デザインの持つ力や世界から見た大阪の魅力について、互いに熱く語り、大阪発信による今後の価値創造についても期待を寄せた。

(※1)「希望の壁」は2013年11月に関西が元気になることを願い、建築家 安藤忠雄の発案のもと、“参加し、育てる、都市緑化、自然再生の新しいモデル”をコンセプトとして作られた、四季に応じて表情が変わる巨大緑化モニュメント。

(※2)快適性、操作性、効率性を追求した最新のヤンマートラクター[YT5113]。中でもメタリックレッドのボディが際立つ、世界に50台しか存在しない限定号。

【コメント】
建築家 安藤忠雄氏
御堂筋にトラクターを走らせるという話は3年ほど前から温めていた企画。世界一速く走るものを、生活の道具が先導するというのは、かっこよくて面白い。

車を通して、街の雰囲気が変わる、人が街を変える、そんなみなさんの驚く顔が楽しみだ。デザインの力をきっと感じられるはず。デザインは、全体として美しくまとまってしまうのではなく、部分部分の個性がぶつかり、重なるところに生命力を感じる。

それは、大阪がもつ個人の力も同じ。大阪は特に女性が元気で前向きだし、食や建築など世界に誇れるものがたくさんある。そういう意味でも大きな視野でものごとをみていくと、大阪は可能性のある街だと思う。

これからは情報の時代なので、内容がよいものは、世界に広がっていく。今後もものづくりを通じてデザインの力で大阪の魅力を世界に発信していきたい。

工業デザイナー (ヤンマーホールディングス株式会社 取締役) 奥山清行氏
YT5113は、人間工学に基づいて操作性や快適性を追求した最先端のスペックとデザインの両立から生まれたもの。好評をいただいていてうれしく思う。

今後も農家以外の方からも、農業が「かっこいい」「憧れる」と思ってもらえるよう、「新しい農」の在り方を、デザインを通じて提案していきたい。

御堂筋ワンダーストリートでも、普段は畑を走るプロの道具が街を走るのを見て、女性や子供たちにも驚きを与え、街を元気にできると信じている。デザインは、色・形だけでなく、作るところから使ってもらってこそ価値があると思う。

ここ大阪を本拠地とするヤンマーは、エネルギー事業やマリン事業など、幅広く国内外で事業展開している。今後も現場志向・未来志向のデザインで、グローバルリーダーとして業界を牽引していきたい。

ヤンマー株式会社 執行役員 アグリ事業本部 副本部長 新村誠氏
新しい農業の姿を提示したいと考え生まれたYTシリーズは、お客様の声をしっかり反映しその期待に応えるべく商品開発を行ってきた。

デザインとは、見た目だけではなく、商品の操作性や高い作業効率、質感や快適性などすべてが重要だと考えている。今年5月の発売後の反響でもその点を高く評価をいただいており、改めてデザインのもつ力とその高い可能性を実感している。

今後は国内外でも高い生産効率とコスト低減を両立できる大型の農業機械の需要や期待は高まると考えており、この成功事例を海外でも展開すべく、YTシリーズをグローバル戦略モデルとして、2016年春から北米市場へ商品投入を予定している。