ヤマハ発動機、米・移動体通信ベンチャーに投資、IoT事業進出への第一歩を印す


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新事業開発の子会社YMVSV を通じたシリコンバレー投資の第 1 弾はVeniam社

ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、社長:柳弘之、以下、ヤマハ発動機)は、米国シリコンバレーのスタートアップ企業(※1)Veniam社に対して、このたび、200万USドルの出資を行った。

今回、Veniam社はベライゾン、シスコ・インベストメンツ、ベライゾン・ベンチャーズ及びヤマハ発動機からの投資を得て、都合2,200万ドル(約25億円)の資金調達を獲得している(※2)。

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今回の出資は、同社が2015年8月にシリコンバレーで稼動させた新事業開発のための子会社 Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley Inc.(以下 YMVSV)による初めての探索案件となる。

Veniam社は、移動体同士や移動体・モノ間の通信に適したメッシュ型 Wi-Fi 通信(※3)サービスの提供および通信ハードウェアの開発・販売を行う企業。

Veniam社は、これまで困難であった移動体向けメッシュ型通信網における通信経路決定を可能とするアルゴリズムを開発し、実用化している。

すでにポルトガル等で主に運送事業者を対象とした事業を開始し、通信サービスに加えて、通信機器、データ管理、セキュリティも含めたオールインワンソリューションでビジネスを展開している企業である。

ヤマハは、Veniam 社への出資を通じて、“つながるモビリティ”に関する新しい技術や商品、そしてサービスの企画と開発に繋げていく構え。

また、ヤマハは、今後も YMVSV を通じて新事業開発のためのテーマ探索・育成、事業化推進など新たなビジネスモデル開発に繋がる活動を行い、魅力あるスタートアップ企業への戦略的投資についても積極的に実施していくとしている。

(※1) スタートアップ企業:新しいビジネスモデルで新規事業領域を開拓する設立初期の企業
(※2) https://veniam.com/wp-content/uploads/2016/02/VeniamSeriesB.pdf
(※3) メッシュ型 Wi-Fi 通信:無線 LAN 通信機能を持った端末同士が相互に通信を行うことにより、網の目(メッシュ)状に形成される通信ネットワーク

[Veniam 社の概要]
社 名 : Veniam, Inc.,
所 在 地 : 米国カリフォルニア州マウンテンビュー
会社設立 : 2012年7月
事業内容 : 移動体向けメッシュ型Wi-Fi通信サービスの提供、通信ハードウェアの販売など
企業サイト:https://veniam.com/