八千代工業所属の土田和歌子選手、世界トライアスロンシリーズ横浜大会出走へ


ホンダ技研工業傘下で軽スポーツカー「S660」などを生産する八千代工業株式会社(本社:埼玉県狭山市、代表取締役社長:笹本裕詞、以下、八千代工業・ヤチヨ)。そんな同社所属の車いすアスリート・土田 和歌子選手が、2017年5月13日(土)に開催される「世界トライアスロンシリーズ・横浜大会」に出場する。

土田選手は、2020年東京パラリンピック出場を見据えており、引き続き車いすマラソンに於いて世界レベルで戦っていくため、クロストレーニングとして新たにハンドサイクルおよびスイミングを取り入れている。

これらの新たなトレーニングの成果を測るため、昨月フィリピンで開催された「ASTCパラトライアスロン・アジア選手権」に参戦し、トライアスロンレース初挑戦で、スイム400m(1周回)・バイク20km(2周回)・ラン5km(2周回) のコースを1時間18分57秒のタイムでゴールした。

なお今回出場する「世界トライアスロンシリーズ」は、パラトライアスロンの最高峰と位置づけられる大会となる。

写真は昨2016年12月、「JALホノルルマラソン2016」車いす部門で10度目の優勝を果たした際の土田和歌子選手。

土田和歌子選手のコメント
先月の大会ではトライアスロンレース初出場となり緊張しましたが、無事完走することができました。

トライアスロンは 3 種目の複合競技で、スイム、バイク、ランそれぞれをつなぎ合わせていくことの難しさがあります。

いかに課題を乗り越えていくかが今後の挑戦の鍵となります。今大会は自国開催となりますので、納得のいくタイムでゴールしたいです。応援のほどよろしくお願いします。

大会概要は以下の通り

【大会名称】
– 2017世界トライアスロンシリーズ横浜大会
– 2017世界パラトライアスロンシリーズ横浜大会
主 催: 世界トライアスロンシリーズ横浜大会組織委員会

【開催日】
5月13日(土)
– 06時55分~ エリートパラトライアスロンの部
– 10時06分~ エリートの部 女子
– 13時06分~ エリートの部 男子

5月14日(日)
– 7時15分~ エイジ(パラトライアスロン・一般・リレー)の部
会 場
山下公園周辺特設会場(山下公園スタート・フィニッシュ)

以下、記事追加(2017年5月13日掲載)
5月13日・6時55分の早朝。雨天(気温21.5度、水温20.4度)の横浜市山下公園周辺特設コースに於いて、パラトライアスロンの世界シリーズ・横浜大会(スイム0.75km、バイク20km、ラン5km)がスタート。

過去、夏冬を含めたパラリンピックで7個のメダル獲得実績を持つ土田和歌子選手が、女子(PTHC・車いす)で、世界大会初挑戦のレースを1時間15分11秒のタイムで制した。

土田選手は、当初より泳法技術で不安を持っていた序盤、スイム・セッションで遅れをとったのだが、続くバイク(ハンドサイクル)と、ラン(車いすレーサー)のセッションで、スペイン・イギリスから参戦したトップ選手を抜き、そのままゴールラインを潜った。

土田選手はレース後のコメントで、「泳法技術は、ナショナルチームのコーチに指導して頂き、今レースに挑みました。その後のバイクについても、不慣れな点はありましたが、陸路は比較的楽な気持ちを保てました。

また雨天の沿道で、沢山の方に名前を呼んで頂き、とてもありがたく感じました。トライアスロンへの挑戦には魅力を感じていますが、今後、慎重に考えていきたいと思います」と述べた。

その他の日本人選手では、PTS4(下肢障がい)女子に出場したサントリーの谷真海選手(旧姓佐藤)が1時間18分11秒のタイムで出場3選手中1位。

リオデジャネイロパラリンピック6位のマーズフラッグ・稲毛インターの秦由加子選手は、6選手が出場したPTS2(下肢障がい)女子で4位。

なおトライアスロン女子は、リオデジャネイロ五輪代表でトーシンパートナーズ・NTT東日本・NTT西日本・チームケンズの佐藤優香選手が2時間0分2秒で日本勢最高の13位。優勝はフローラ・ダフィ選手(バミューダ諸島)。

男子は、マリオ・モーラ(スペイン)選手が連覇。日本勢では、三井住友海上の小田倉真選手の25位が最高位となっている。