フォルクスワーゲン、GTI生誕40周年記念モデルGolf GTI Clubsport限定導入


フォルクスワーゲン グループ ジャパン株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役:スヴェン シュタイン、以下:VGJ)は、現在展開しているフォルクスワーゲン スポーツモデルシリーズに新たにGolf GTI 生誕40周年記念モデル「ゴルフGTIクラブスポーツ(Golf GTI Clubsport)」を2016年中旬に限定導入する。

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なお以下の車両概要は1月15日より、千葉県・幕張メッセで開催されている東京オートサロンで公表された。

「Golf GTI Clubsport」は、1976年の初代Golf GTIの生産開始から今年で40周年を迎えるにあたって特別に開発されたモデルで、現行Golf GTIのターボエンジンにさらなる改良を加えることにより、走行性能を従来型から大幅に引き上げた。

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またレーシーなアレンジを施した数々の専用装備を装着するなどデザインもよりアグレッシブなものとなり、『史上最強のGTI』と呼ぶに相応しいスペシャルモデルとなっている。

現在、フォルクスワーゲンではスポーツモデルのアイコンである“GTIシリーズ”と極限まで走行性能を高めた究極の“Rシリーズ”、そしてスポーツ+ゼロエミッションも兼ね備えたプラグインハイブリッドの“GTEシリーズ”の3シリーズにてスポーツモデルシリーズを展開している。

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今回「Golf GTI Clubsport」を新たに導入することで、フォルクスワーゲンが作り上げたGTIブランドをより際立たせると共に、RやGTEを含むフォルクスワーゲン スポーツモデル全体の世界観をより多くのカーユーザーに向けて訴求していく構え。

■「Golf GTI Clubsport」概要
1.商品特徴
・GTIの最高出力が大幅に強化された専用エンジン(220PS→265PS*)。さらに、一時的に最高出力を約10%増加させるブースト機能 *現行の公表数値は欧州仕様。
・強力なダウンフォースを発生させる、専用デザインのフロント&リヤバンパー、サイドシルおよびリヤスポイラー。
・GTIロゴ入り専用スポーツシート、GTIロゴ付きアルカンターラ巻き専用ステアリングホイールなど、スポーツ走行をサポートしつつドライバーの高揚感を高める専用インテリア。

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2.導入予定時期:2016年中旬

3.以下、欧州発表時の詳細表記の仕様
最高出力は 265PS、0~100km/h 加速はわずか 5.9 秒、ブースト機能により、約 10 秒間、290PS 以上までパワーアップ

5 つのハイライト
(1)新型「ゴルフ GTI クラブスポーツ」の販売は、GTI 生誕 40 周年となる 2016 年から開始予定。
(2)このアニバーサリーモデルの最高出力は、195kW/265PS、最高速度は 250km/h。
(3)ブースト機能による出力アップ(約 10 秒間、約 10%出力アップ)。

(4)新しいフロントバンパー、リヤスポイラー、ディフューザー、サイドシルによって、ダウンフォースはレースカー並みのレベル。
(5)「 ゴルフ G T I ク ラブスポーツ 」の インテ リアには 、G T I ロ ゴ入 り シートなどの数々の専用アイテムを装備。

2016 年初頭、スポーツコンパクトモデルの象徴であるゴルフ GTI は、生誕 40 周年を迎える。

「GTI」の産みの親であるフォルクスワーゲンは、過去にも生誕 20 周年、25 周年、30 周年、35 周年という節目の年に限定生産のスペシャルエディションを発表してきたが、その伝統は、再び引き継がれることになった。

フォルクスワーゲンは、新型「ゴルフ GTI クラブスポーツ」の市販モデルを、フランクフルト国際モーターショー(IAA)に出品した。

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「ゴルフ GTI クラブスポーツ」に搭載する直噴ガソリンターボエンジンの最高出力は195kW/265PS (もっともパワフルな「ゴルフ GTI」よりも 35PS 増加)。

さらに約 10 秒間、パワーブースト機能を使うことで、ドライバーは、エンジン出力を 10%増加させて、290PS 以上にすることができる。このパワーブーストは単純にアクセルペダルでキックダウンさせるだけで行える。

レーシングモデルに匹敵する運動性能
「ゴルフ GTI クラブスポーツ」は、6 速マニュアルギヤボックス仕様(以下:M/T)であれば、0~100km/h の加速は 6.0 秒、オプションの 6 速 DSG 搭載車では、さらに短く、5.9 秒で加速することができる。

最高速度は 250km/h (DSG 搭載車:249km/h)。また、燃料消費量の値は、M/T 仕様では、燃料消費量は 6.9ℓ/100kmとなる(CO2 排出量:160g/km)。DSG 仕様では、さらに少ない 6.7ℓ/100km となる(CO2 排出量 155g/km)。

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フォルクスワーゲンは、このアニバーサリーモデルに、さらなるエンジン出力を授けるだけでなく、デザイン、エアロダイナミクスの面でも改良を行っている。

高いパワーと確実に向上したダウンフォースにより、運動性能は、レースカーに匹敵するレベルにまで引き上げられた。これにより、高速走行時の卓越したハンドリングと、きわめて高いコーナリングスピードを実現している。

2.0 TSI:さらに出力が向上したエンジン
ゴルフ GTI のターボエンジンは、EA888 型ガソリンエンジンの第 3 世代に属する。

シリーズを通じて、シリンダーヘッドと一体化され、ターボチャージャーにつながる経路に冷却用のウォータージャケットが巡らされたエキゾーストマニホールドや、デュアルカムシャフト調整機能を備えた可変バルブタイミングシステムなどが、設計面での特徴になっている。

そのなかでも、「ゴルフ GTI クラブスポーツ」用エンジンのベースになったのは、169kW/230PS を発生するユニットで、そこからさらに改良を加えることで、195PS/265PS のハイパワーを得ている。

前述のパワーブースト機能により、約 10 秒間、パワーを約 10%程度向上させることができ、同時に最大トルクも350Nm から 380Nm に増強した。

エクステリア
「ゴルフ GTI クラブスポーツ」のボディカラーは、「オリックスホワイト」だが、これと対照的にルーフ部分は、ブラックでペイントされている。もちろん、この他にも数多くのカラーが用意されている。

エクステリアでは、フロントバンパーが完全に刷新されたほか、サイドシル、リヤディフューザー、分割式ルーフスポイラー、鍛造アルミホイール等も、このモデルの専用デザインになる。これにより、このアニバーサリーモデルは、GTI モデルの中でも、ひときわ目立つ存在になった。

フロントエンド
デザイナーは、フロントバンパーを新たにデザインした。新しいデザインにより、エンジンへの空気流入量が増えるとともにフロント部分のダウンフォースもさらに増えている。

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より具体的には、新しいバンパーは、エアデフレクターとしての機能を果たす光沢ブラック仕上げのパーツが装着され、それにより、エアの一部を(GTI ではお馴染みの 3 本の水平バーにもガイドされながら)両側にあるスリムなエアダクト(エアカーテン)とバンパーを介してホイールハウジングの内部に導く。

エアは、ホイールに直接当たらないようになっている。中央の冷却用エアインテーク(GTI と同じハニカムデザイン)も、ラジエターグリルのフェアリングに外側の 2 つのエアインテークが加わったことで、デザインが若干、変更された。

これにより、「GTI クラブスポーツ」のボディの幅広さが強調されている。また、アニバーサリーモデルとして堂々たる風格を備えている。

バンパー下端には、シャープなスプリッターとして機能するブラック光沢仕上げのフロントスポイラーが設置され、フロントアクスルのダウンフォースを最適化する役割を果たしている。レースカーにあるようなスプリッターは、サイドシル、リヤセクションにもつながって、ボディを完全にひと回りしている。

サイドビュー
ボディサイドのスタイリングは、オリジナルの GTI からインスピレーションを得ている。

初代ゴルフGTI は、バンパーレベルで、フロントとリヤのホイールアーチを結ぶブラックの太いトリムストライプをひとつの特徴にしていた。

1976 年に発売された、その初代ゴルフ GTI に敬意を払って、この40 周年モデルのボディサイドにも同様のデザインを施し、そこに、“Clubsport”のレタリングが追加されている。

ブラックのトリムストライプは、ボディのフロント部分では、バンパーに新設されたエアデフレクターと視覚的に繋がった印象になっている。

「GTI クラブスポーツ」専用に新しくデザインされた“Bresica”19 インチアルミホイール(オプション)を装着すると、ダイナミックな印象がさらに高まる。標準装備の 18 インチ鍛造アルミホイールも、今回新たにデザインされたものである。
その他、細かい部分では、ドラミラーキャップも、ブラックの光沢仕上げになった。

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リヤスポイラー
風洞実験で形状が最適化されたルーフエッジスポイラーは、通常の GTI のものよりもサイズがひとまわり大きくなっている。

全体がブラックペイントされたルーフと、その上に設置されたウイング状のスポイラーとの間には、狭いエアギャップが設けられており、光沢のあるブラックと「オリックスホワイ ト 」のルーフスポイラーが、ルーフラインから上方に付き出 した形になった。

一方、ボディサイドでは、スポイラーは、同様に光沢のあるブラックでペイントされたテールゲートフラップと一体になった印象を与える。

この種の分割式スポイラーは、リヤの空気の乱れを減らしながら、リヤアクスルのダウンフォースを確実に高めるという空力面での課題を克服するために形状が複雑になるが、「ゴルフ GTI クラブスポーツ」のスポイラーは、その条件を完璧にクリアしている。

リヤディフューザー
「ゴルフ GTI クラブスポーツ」は、リヤセクション下部のデザインも特別なものになった。

特に斜め後ろから見た時、サイドのラップアラウンドスプリッター(シルに追加されたスポイラー)が、このモデル専用に開発された大型のリヤディフューザーまで続いている。

リヤディフューザーも光沢ブラックでペイントされ、クラブスポーツ専用デザインで、通常のゴルフ GTIよりも大径なクローム仕上げのツインテールパイプが、エレガントにディフューザーと一体化されている。また、フル LED テールライトは、カバーがダークブラックレッドになった。

インテリア
「ゴルフ GTI クラブスポーツ」のインテリアには、タータンチェック柄のファブリックを採用した専用のスポーツシート、赤い飾りステッチ、ゴルフボールの形をしたシフトノブ、黒いヘッドライナーといった、GTI のアイコン的ディテールがちりばめられている。

もちろん、GTI のスポーツ性を象徴するそれらのパーツは、クラブスポーツ専用のデザインが施された。

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例えばシートは、通常のスポーツタイプからサポート機能を高めたレーシングバケットタイプに変更されている。

シートは、部分的にアルカンターラで覆われ、バックレストとシートクッションには特別にハニカムパターンをフューチャーしています。さらに、バックレストに GTIのロゴ、シートベルトに赤いラインを配した。

シート以外では、ダッシュボートとセンターコンソール、および、ドアに採用された「ハニカム 40」デザインの新しいトリムストリップが、インテリアのエクスクルーシブな雰囲気を高めている。

また、シフトレバーに用いられたアルカンターラのトリム、シフトノブの新しいアクセント、アルカンターラスポーツステアリングホイール(GTI ロゴ、赤いステッチおよび 12 時の部分を示すマーキング付)、赤いステッチが入ったフロアマットが採用された。

赤い GTI のレタリング入りステンレス製ドアシルプレートも、GTI のアニバーサリーモデルらしい華やかでスポーティなムードを盛り上げる専用アイテムといえるだろう。