トヨタ自動車の主力ミニバン、2017年度の新車販売台数第1位を獲得


トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男)は4月6日、同一シャシーを母体とする自社のヴォクシー、ノア、エスクァイアのシリーズラインナップが、2017年度(2017年4月~2018年3月)の合計販売台数で192,681台に達し、ミニバン新車販売台数第1位となったと発表した。

なお合計販売台数で192,681台は、一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)公表数値に基づく自社調べ。ミニバン新車販売台数第1位は、排気量1.1L~2.0L、全高1,800mm以上、7人もしくは8人乗りの車種としている。

トヨタによると3車種の主な好評点を以下の様に表している。

  • 個性的なデザイン(ヴォクシー : スポーティで若々しい、ノア : 精悍・堂々、エスクァイア : 高級感)・
  • 低床、多彩なシートアレンジなど、利便性を追求した室内のユーティリティ。
  • ハイブリッド車はJC08モードで23.8km/L(国土交通省審査値)の低燃費。
  • ヴォクシーはLEDヘッドランプを装備した特別仕様車、ノアは専用シート表皮や外装にメッキ加飾パーツを装備した特別仕様車を発売。

以上の通り、販売台数拡大の理由は多々あるが、上記にある理由のひとつは搭載されているパワーユニットにあるだろう。

具体的には一連のシリーズの流れに於いて、2.0Lのガソリンエンジン仕様に加えて「プリウスα」から流用した1.8Lエンジン+モーターのハイブリッド仕様を設定したこと。これが車格の大きさゆえの非力さをカバーリングした。

また昨今のマーケティング市場で揶揄される「マイルドヤンキー」が実際のトレンドかどうかは、様々な意見があるが、押し出し感の強いデザインは、現状の消費者心理にマッチしていると考えられる。

これに併せ、価格を225万円辺りからの設定とし、トヨタ販売網による価格競争力の強さ、併せて同販売を背景としたリセールバリューの強みも求め易さを後押しする要因となっている。

ただ今後ミニバン自体の販売力に関しては、SUVを好む層も増えていることから、ミニバン市場に於ける企業間競争が過酷になっていく。

そうしたなかで日夜、追い上げる日産セレナやホンダ・ステップワゴン等を従えて、トヨタとしては、さらなる機能拡張を図っていく構えであると考えられる。