豊田通商、シンガポール運輸省・トラック隊列走行システム実証実験プロジェクトを担う


豊田通商株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:加留部 淳、以下、豊田通商)は、シンガポール運輸省および世界最大級の同国港湾運営会社 PSAインターナショナル(以下「PSA」)が公募した同国内トラック隊列走行システムの実証実験プロジェクトを提案し、受託した。

このプロジェクトでは、港湾間のコンテナ輸送におけるトラック隊列走行(後続車無人)の導入に向けた実証実験を、2フェーズに分けて約3年間で行う計画。

今回、豊田通商が受託したのは フェーズ1 に当たり、約1年間の実証を行う。

<フェーズ1>
期間:2017年1月~2017年12月(予定)
日本のテストコースにおいて、シンガポールの環境に合わせたトラック隊列走行システムの設計・開発と、デモンストレーションを実施。

フェーズ1終了後に、運輸省とPSAが豊田通商またはもうひとつの受託会社であるスカニア社のうち、1社を選定する予定。

<フェーズ2>
期間:2018年5月~2019年12月(予定)
フェーズ1で選定された1社により、二つの港を結ぶ公道の試験ルートで、各種実証実験を実施。

公道の試験ルートは、南部パシルパンジャンとビラニのコンテナターミナル間を結ぶウエストコースト・ハイウエーの10キロメートルの区間。

豊田通商では、トラック隊列走行が実用化されれば、運転手不足への対策や、夜間の道路輸送拡大による日中の渋滞緩和など、物流業界における課題解決につながると共に、港湾間の貨物輸送の効率化により、海運ハブとしてのシンガポールの競争力向上にも寄与するとしている。

今プロジェクト参画にあたっては、「参画を通して社会問題の解決に貢献すべく、トラック隊列走行の実現に向けた活動を進めます。

また、日本での経済産業省『スマートモビリティシステム研究開発・実証実験』受託をはじめ、今後も実績とノウハウを積み重ね、強みである自動運転・ITS技術を軸に、自動走行分野への取り組みを拡大していきます」と述べている。