トヨタ自動車、1.54億ドルを投じて北米研究開発拠点の拡張を完了し開所式を実施


北米での研究開発活動が40周年を迎える中、米ミシガン州の拠点に合計1.54億ドルを投じて車両開発、自動車安全、先進技術研究への取り組みを強化

トヨタ自動車株式会社(本社 : 愛知県豊田市、代表取締役社長 : 豊田章男、以下トヨタ)の北米統括事業体であるToyota Motor North America(以下、TMNA)は、米国ミシガン州における研究開発拠点の拡張を完了し、米国現地時間2017年05月04日に同州ヨーク・タウンシップにて、拡張後の拠点開所と北米研究開発活動40周年を祝う式典を実施した。

本記事掲載の建物・施設等の写真は、拡張したヨークタウンシップ(ミシガン州)のTMNA R&Dの様子

TMNAは2014年4月の公表以降、北米本社機能の米国テキサス州プレイノへの移転を軸とした、各機能間での連携を推し進める「北米ワントヨタ」活動を推進。

その一環として、北米における研究開発部門であるToyota Technical Center(以下、TTC)をToyota Motor North American Research & Development(TMNA R&D)と改称し、ミシガン州の研究開発拠点の拡張を進めてきた。

今回、Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc.(以下、TEMA)のケンタッキー州の拠点に所在していた調達部門や、TTCのカリフォルニア州拠点にあったパワートレーン開発部門が、ミシガン州のTMNA R&D拠点に異動。

これに伴い合計1.54億ドルを投じて同拠点を拡張することで、意思決定の現地化やお客様のニーズにより迅速、的確にお応えできる体制づくりを推し進めた。

トヨタの専務役員でTMNAのCEOであるJim Lentz氏(ジム・レンツ)は「ミシガン州への継続的な投資は、米国投資に対するトヨタの変わらぬコミットメントを示すものであり、喜ばしく思う。

ヨーク・タウンシップ拠点の拡張も、米国で今後トヨタが歩んでいく道を象徴する大変重要なステップである」と述べた。

トヨタの常務役員でTMNAのR&D担当副社長およびTEMA社長を務める安井慎一は「今回の拡張も含めて、トヨタは自動車産業の中心地であるミシガン州南東部での研究開発体制を大きく整えることができた。

これにより、部署間での連携をいっそう密にし、『北米ワントヨタ』の取り組みを強化することができると考えている。私自身も、北米での研究開発活動40周年という節目の年にTMNA R&Dの一員となることができ、大変嬉しく思う」と語った。

新たなヨーク・タウンシップ拠点は「北米ワントヨタ」活動における環境保護の考え方に基づき、水資源保護のための低水量蛇口など、サスティナブルで環境に優しい、最先端の設計、素材、機能や効率化の取り組みを採用。

LED照明や高効率の建屋外構、地元ミシガン州のイチゴの木を用いた造園などの環境保護対策を実施している。