トヨタ、レクサスを筆頭に傘下ブランド計4車種が「ASV++」を獲得


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Toyota Safety Sense Pおよび、Lexus Safety System +搭載の4車種。歩行者対応の緊急自動ブレーキ試験を加えたJNCAP新評価で最高ランク

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下 トヨタ)は、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を搭載したクラウン、プリウス、および「Lexus Safety System +」を搭載したLEXUS GS、LEXUS RXが、2016年度JNCAP予防安全性能評価において、最高ランク「ASV++」を獲得したと発表した。

日本での交通事故死亡者(交通事故発生から24時間以内の死亡者)のうち、約37%が歩行者に対する事故(出典は警察庁、平成27年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通違反取締り状況について)を占める。

トヨタは歩行者の交通死亡事故等を未然に防止するため、車両だけでなく歩行者も含む衝突回避支援機能を搭載したパッケージ「Toyota Safety Sense P」、「Lexus Safety System +」を2015年から普及を目指した価格設定で導入。

そうしたなか今回、2016年度から新たに設定された最高ランクとしての「ASV++」(ASVとは、Advanced Safety Vehicleの略)を獲得した。

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この評価は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構が、安全な自動車の普及を促進する目的で、1995年度より公表している自動車安全情報によるもの。現在市販されている自動車の安全性能について衝突安全性能、歩行者保護性能、予防安全性能などを評価し、結果を公表している。

これは従来の性能評価(前方車両に対する衝突回避を支援する自動ブレーキ、車線はみ出し警報、後方視界情報の評価)に、昼間の歩行者に対する衝突回避を支援する自動ブレーキの評価が追加され、高得点を取得した車両が獲得できる。

今回の評価獲得にあたりトヨタは、モビリティ社会の究極の願いである「交通事故死傷者ゼロの実現」に貢献するため、安全技術・車両開発の方向性を示す「統合安全コンセプト」に基づき、「より安全な車両・技術開発」に邁進するとともに、「人・クルマ・交通環境」の三位一体の取り組みを推進。

同社は今後も、歩行者を含む衝突回避支援機能の幅広い車種への展開を進めていくと述べている。