国土交通省、第9回・国連自動操舵専門家会議を開催


自動車の「自動操舵技術」基準に関する国連専門家会議を大阪で開催

国土交通省は、自動追い越し等を行う自動車の「自動操舵技術」の安全基準に関する国連専門家会議を大阪で開催する。
自動車の自動運転技術については、交通事故の大幅な削減など様々な効果が期待されている。このため、我が国メーカーを含む世界の自動車メーカー等が、その開発・実用化に取り組んでいる。

そうした自動運転技術のうち、衝突被害軽減ブレーキなどについては、既に実用化されている一方、自動追い越し等のため自動でハンドルを操作する「自動操舵技術」については、現在、世界各国において技術開発が進められている。

このような状況を踏まえ、昨年4月、自動車の国際基準を策定する「国連の自動車基準調和世界フォーラム」(WP29)の傘下に「自動操舵専門家会議」が設置され、国際基準策定の議論が開始された。日本は、ドイツとともに本専門家会議の共同議長を務め、その議論を主導しており、今般、下記の通り、第9回会合を大阪にて開催する。

1.日時:平成28年11月22日(火)~ 24日(木)
2.場所:大阪府大阪市北区曽根崎
3.出席予定者:日本、ドイツ、英国、スウェーデン、デンマーク、韓国、オランダ、フランスなど各国政府、欧州委員会(EC)、国際自動車工業連合会(OICA)、欧州部品工業会(CLEPA)など産業界。
4.主な内容
○ 高速道路における自動車線維持機能に係る基準案の最終化
○ 高速道路における自動車線変更機能に係る基準案の合意形成など
本専門家会議において最終化・合意された基準案については、来年1月の国連ブレーキと走行装置分科会において審議される見込み。
※専門家会議は、自動車メーカー等の技術開発に係る事項も含むことから非公開で実施される。