スズキ、インドのグジャラート工場が稼働。初の100%全額出資でマルチ・スズキと切磋琢磨の関係に


スズキ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏、以下、スズキ)は、インド・グジャラート州アーメダバードに四輪車生産の100%子会社「スズキ・モーター・グジャラート(SMG)社」を設立。この子会社が同州ハンサルプールに建設していたグジャラート工場が遂に完成し、2月1日より量産車の生産を開始する。

このSMGは、今後のインド自動車市場の伸張及びインドからの輸出拡大に備えて生産能力を確保するために、スズキとしてはインドで初のスズキ100%全額出資の四輪車生産のための新会社。同社は2014年3月に設立された。

グジャラート工場は、同州ムンドラ港に近い位置にあり、欧州、アフリカや日本を含む海外への輸出基地として活用していく。

スズキ・モーター・グジャラート(SMG)社 グジャラート工場

Quotation:NYOOOZ TV< Suzuki’s Gujarat plant to begin operations in 2017(2016/05/31) >

Quotation:Tv9 Gujarati< Modi meets Suzuki Chairman, decides to estalish Maruti Suzuki plant in Mehsana(2012/07/25)>

事業法人としてマルチ・スズキ社とは別の生産会社とすることで、両社がお互いに切磋琢磨し、インドにおけるスズキ四輪車の生産性および品質を向上させていく構え。

なおグジャラート工場で生産された車両は、マルチ・スズキ社に供給する。生産車種は、プレミアムハッチバックの「バレーノ」で、マルチ・スズキ社の「NEXA」店にて販売される。

今後は、マルチ・スズキ社での販売状況を見ながら生産車種を増やしていく予定である。

一方、マルチ・スズキ社のグルガオン、マネサール両工場での2016年暦年の生産台数は151万5千台で、フル生産が続いていた。

今回スズキのグジャラート工場では、今後徐々に生産を軌道に乗せていき、最終的には年間の生産能力は25万台となる。

さらに、2019年初めの稼働を目指して、グジャラート第二工場とエンジン・トランスミッション工場の建設も計画しており、第二工場完成時には、インドの生産能力は200万台となる見込みであり、拡大するインド自動車市場の需要に応えていく。

SMG社およびグジャラート工場の概要
社名: Suzuki Motor Gujarat Private Limited(スズキ株式会社100%出資)
本社所在地: グジャラート州アーメダバード
工場所在地: グジャラート州ハンサルプール
社長: 相澤 直樹 スズキ参与(前取締役専務役員・生産本部長)
敷地面積: 640エーカー(260万m2)
生産車種: バレーノ
生産能力: 年間25万台(第一工場)
投資額: 約600億円(第一工場)
約1,000億円(第二工場とエンジン・トランスミッション工場)