スーパーGT第7戦・予選、カルソニックIMPUL GT-Rが今季初PP


スーパーGT第7戦「2015 AUTOBACS SUPER GT in KYUSHU 300km RACE」の公式予選が10月31日、大分県のオートポリスで行われた。

注目のGT500クラスは、ポイントリーダーのNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が、Q1の3位から逆転で今季初のポールポジションを獲得。

GT300クラスは、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規)が、今季2度目のクラスポールを獲得した。

GT500クラスの公式予選はドライコンディション下の気温12度・路面温度27度の環境で、13時50分からQ1が開始された。

13時55分に、No.64 Epson NSX CONCEPT-GT(ベルトラン・バゲット)がコースイン。その後に、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)、No.8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮)と続々とコースインを開始した。

まず、No.64 Epson NSX CONCEPT-GTが、1分34秒003をマーク。これをNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信)が更新。

その後、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大)が、No.12のタイムを更新したが、Q1に於いては、No.24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹)がコースレコードを更新する1分33秒176を記録してトップに立った。

No.6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也)、No.46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝)、No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(山本尚貴)、No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史)、No.8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮)はQ1敗退となった。

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Q2は、14時15分から開始。まず、No.64 Epson NSX CONCEPT-GT(中嶋大祐)が1分34秒644を記録。これをNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)1分32秒835で逆転。

これらに追いすがるNo.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路)が、1分33秒000を叩き出すが一歩及ばず。No.1 MOTUL AUTECH GT-R(ロニー・クインタレッリ)が1分33秒181の3番手。

No.24 D’station ADVAN GT-Rが4番手。No.64 Epson NSX CONCEPT-GTが5番手。No.19 WedsSport ADVAN RC Fが6番手、No.36 PETRONAS TOM’S RC Fが7番手、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが8番手となった。

GT300は、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規)が1分43秒001。2番手にはNo.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀)1分43秒002。3番手はNo.55 ARTA CR-Z GT(小林崇志)1分43秒431となっている。

【GT500】
No.12 カルソニックIMPUL GT-R
「決勝はブッチ切りの優勝を果たしたい」安田裕信
今回の第7戦は、TEAM IMPULとして「勝ちに行こう!」という思いで、レースに臨んでいます。

(51kgとクラス最大の)ウェイトハンディのこともあったので、不安もありましたが、予選では思い切ったタイムアタックができ、(Q1の)3位というポジションを獲得することができました。

ウェイトハンディが50kgを越えるため、僕たちのマシンには(50kg分の)ハンデウェイトの代わりとなる(燃料流量を絞る)リストリクターが装着されています。

それでストレートのスピードは落ちますが、コーナリングスピードでタイムを稼げているのだと思います。

僕たちは現在、ポイントリーダーとなっていますが、今季はまだ優勝を果たせていません。決勝レースはポールポジションからのスタートになるので、JP(デ・オリベイラ)と力を合わせて、最後までミスなく走り、ブッチ切りの優勝を果たしたいと思います。

「Q2で完璧な走りができました」ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
実は、今回のレースは朝からセットアップに苦しんでいました。アンダーステアが強く、バウンシング(車体の跳ね)もなかなか直すことができませんでした。

予選では“上手くいかなくても仕方がない”という気持ちでQ2を走り出しましたが、いい結果を出すことができました。Q1を走った安田選手が3位を獲って僕に繋いでくれて、僕もQ2で完璧な走りができました。

このコースはパンピーなトラックで、マシンが走ることによって、完全ではないものの、朝の状況よりは改善されました。僕たちのマシンはタイヤに厳しく、ピックアップ(タイヤかすの付着)も多いので、日曜日朝のフリー走行で最終チェックをして、レースに臨みたいと思っています。

僕たちのマシンには(50kg分のウェイトハンディに代わる)燃料流量リストリクターが装着されていますが、セクター1では0.2秒ほど遅く、セクター2と3ではそれほどの影響でもないのですが、(実ウェイトの50kgより)軽くなった分だけ、どちらかといえば有利だと思います。
決勝レースではいいスタートを切り、クリーンなレースをして、ぜひ勝ちたいです。

【GT300】
No.2 シンティアム・アップル・ロータス
「Q1を突破できてホッとしている」高橋一穂
今回はなんとかQ1を突破することができて、ホッとしています。(オートポリスでのタイヤ)テストでクラッシュをしてしまっていたのですが、みんなが力を合わせて修復してくれて、本当にありがたかったです。鈴鹿でも予選でトップタイムを獲れましたし、今回も日頃の行いの良さが出たのだと思います(笑)。

決勝レースについてはスタートで1コーナーまでにトップに立てれば、(トップのまま)行けるかもしれませんね。このコースでは2006年に紫電で初優勝したこともあるので、とにかく気合を入れて走り、今回はぜひ優勝したいです。

「気合を入れてレースに臨みたい」加藤寛規
今回は事前にテストをしてきたことが役に立ちました。その結果、持ち込みセットの状態から速く走ることができ、Q1を走った高橋選手も3番手ととても速かったですね。

Q2は(自分たちのヨコハマタイヤの)ライバルとなるタイヤを装着するマシンも速かったのですが、予選アタックについては予想以上に気温が高くなったこともあり、1000分の1秒差でポールポジションを獲ることができました。

(スタートで)1コーナーまでトップを守ることができていれば、決勝レースも行けるのではないかと思っています。レースで勝てるチャンスというのはなかなかないものなので、気合を入れてレースに臨みたいと思います。