日本企業のサン電子、イスラエルのARスタートアップ会社に出資


ARプラットフォーム開発、InfinityAR社の株式取得

モバイルデータ事業並びにモバイルアブリケーションの開発・配信等を展開するサン電子株式会社(本社:愛知県江南市、代表取締役社長:山口正則、以下サン電子)は、4月8日、拡張現実(AR)プラットフォームを提供するイスラエルのスタートアップ企業のInfinity Augmented Reality,Inc.(以下、InfinityAR社)の第三者割当増資に応じ、同社既存株式の33.5パーセントにあたる2.6百万米ドル(148,972,855株)の出資を決定したと発表した。

カーナビゲーションやウェアブル端末等の応用拡大も視野に

サン電子株式会社では、今後、急速に拡大が見込まれるAR市場において、カーナビゲーションやウェアブル端末等において身近な応用例が広がっていくものと見込んいる。

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そのためInfinityAR社の先進技術への投資を決定したと見られる。本件に伴い、InfinityAR社へ同社役員派遣を予定しているという。

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2台のカメラからの差分を現実空間に取り込む技術

InifinityARのAR技術は、2台の左右離れたカメラをセンサーとし、左右で捉えた画像の差分から現実空間を3Dで取り込むことができ、併せて物体の動きを捉えることができる特徴がある。

より具体的にはソフトウェアベースの拡張現実エンジン製作を得意としているため、拡張コンテンツと相互にコミュニケーションが取れるコンテンツを実現することが可能という。

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つまり3D環境をリアルタイムでマッピングして、まるでその場面が現実世界の一部であるかのように見せていくことができる訳だ。さらに、ユーザは自然な手の動きで拡張現実コンテンツを操作することができるようになるともいう。

また複雑なセンサーを必要とすることなく、2台のカメラだけで、パワフルなコンテンツ拡張プラットフォームを構築できることが大きな特長のひとつだ。

これらはシンプルなシステム構成により電力消費を極力抑えた方法で実現できるため、移動体領域では大きな優位性となると見込んでいる。(坂上 賢治)

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