住友ゴム工業、国内市販用タイヤの代理店向け出荷価格を6%値上げ


ダンロップ並びにファルケンブランド等を配する住友ゴム工業株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区、社長:池田育嗣、以下住友ゴム)は、国内市販用タイヤの代理店向け出荷価格を改定する。

今回の出荷価格の改定は、9月1日からの冬タイヤより実施されるもの。概要等は以下記事に於ける後述の通り。
タイヤ原料の世界相場は、昨年秋から天然ゴムを中心に投機的な動きで高騰した。

これに連動してブタジエンなど合成ゴムの市況も上昇しており、住友ゴム工業でも、その他、石油化学系原材料の高騰により、これを生産性向上やコスト削減などの企業努力だけで吸収することは困難であることから価格改定を決定したと述べている。

なお最大手のブリヂストンても、乗用車向けタイヤの出荷価格を6月1日から平均6%引き上げており、これらの動きは国外ブランドも同様の動きとなっている。併せて石油化学系原材料の高騰は科学・繊維メーカーにも影響があり、個別企業は価格交渉や、販価に対する企業努力を重ねている。

ちなみに出荷価格の上昇に伴い、実店舗のタイヤ小売価格も上昇する訳だが、実際の販売価格は、個別の店舗が決定するため、当面は店頭価格の確認が必要になるだろう。

1. 対象商品 : 乗用車・バン用タイヤ(冬用)
2. 実施時期 : 2017年9月1日
3. 改定率(平均) : 6%

なお同社では以下、冬用タイヤについては、9月1日からの価格改定を発表済み(4月5日)。

対象商品_改定率
小型トラック用タイヤ(冬用)_ 6%
トラック・バス用タイヤ(冬用) 8%
建設車両用タイヤ(冬用) _10%
産業車両用タイヤ(冬用) _8%
二輪車用タイヤ(冬用)_ 6%