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住友ゴム工業、パラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構に関わる研究成果を発表


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住友ゴム工業株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区、社長:池田育嗣、以下住友ゴム)は、IRC 2016 Kitakyushu「国際ゴム技術会議 北九州」(※1)に於いて、東北大学(※2)との共同研究により天然ゴムが合成されるために3つのタンパク質が重要であることを発見した。

具体的には、今まで解明されていなかった「パラゴムノキ」からの天然ゴム生合成の過程で、ゴムが合成されるために3つのタンパク質が重要であることを発見し、その研究成果を発表した。

この研究成果により、「パラゴムノキ」の高生産品種選定や、植物体以外でのゴム生産といった様々な分野で技術応用が期待されている。

(※1) : 世界中のゴム・エラストマー分野の関係者が、一堂に会し、科学技術の進歩と発展に向けた国際的交流を図ることを目的とする会議。
(※2) : 大学院工学研究科中山亨教授、高橋征司准教授、山下哲助教(*現金沢大学准教授)

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こうした背景を踏まえ、住友ゴム工業は、2020年を目標年度とする長期ビジョン「VISION 2020」を策定。

その中で「新市場への挑戦」「飽くなき技術革新」「新分野の創出」という3つテーマを成長エンジンに据えて技術革新に取り組んでおり、今研究の成果も、そうした新材料開発技術に掛かる取組の一環として進めてきたと云う。

なお一般にタイヤ生成などに利用される天然ゴムは、ポリマーの一種であり、熱帯地域で栽培されるパラゴムノキ等によって生合成されている。

こうした天然ゴムの構造は、cis-1,4-ポリイソプレンを主骨格として持っていることが知られているものの、どのように生合成されるのか迄は解明されていなかった。

また、これまで天然ゴムの生合成に関与するタンパク質の存在はいくつか報告されてきたが、それらの機能を直接確認できていなかった。そこで今研究では、試験管内で直接、天然ゴムの生合成の確認に取り込んだ。

そして今回、東北大学と連携し、ゴム合成タンパク質の機能評価のための技術開発を推し進めた住友ゴムは、ゴム粒子を用いたタンパク質機能評価方法の開発に成功した。

特に天然ゴム合成では、「Hevea rubber transferase 1 (HRT1)」「Rubber elongation factor (REFLECT)」「HRT1-REF bridging protein(HRBP)」と呼ばれる3つのタンパク質が重要であるということが判った。

また様々な検証より、各タンパク質のゴム合成に於けるそれぞれの役割は、「HRT1」がゴム重合を行うタンパク質。

「HRBP」は、「HRT1」と天然ゴムの蓄積場である膜粒子との結合を補助するタンパク質。

「REF」は膜の粒子の安定性に関わるタンパク質であるとする結果を導き出した。

そうした発見過程により、更なるゴム合成機構の解明と、それによる天然ゴムの安定供給に関わる技術開発の進展に期待が集まっている。