スバル、東京オートサロン2016で今年のSUBARUモータースポーツ活動計画を発表


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富士重工業株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉永泰之、以下スバル)と、同社のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル株式会社*1は、千葉県幕張メッセで開催されている東京オートサロン2016の会場に於いて、今年2016年のSUBARU モータースポーツ活動についての概要を発表した。

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今季もスバルテクニカインターナショナルの辰己英治総監督の下、スーパーGTには、昨年に続きBRZで参戦。ニュルブルクリンク24時間耐久レースにはWRX STIで、SP3Tクラスで2年連続4度目のクラス優勝に挑む。

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ニュルブルクリンク24時間耐久レース
今年も2008年から9年連続の出場となる第44回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ドイツ、5月26日~29日)に、WRX STIで出場する。

昨年に2011年、2012年に続く3度目のクラス優勝を果たしたSP3T*2クラスで2年連続4度目のクラス優勝を目指す構え。

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2016年の参戦車両は、水平対向エンジンの持つ低重心、バランスの良さを最大限に活かし、コーナーリングスピードを向上。

車体の軽量化および慣性モーメントの低減、空力性能、フロントダウンフォースの向上、レギュレーションの変更によるリストリクターの小径化に適したエンジンのセッテイング変更。

さらには新タイヤの投入など、「速く」且つ、「意のままに操る」開発と改良を施したという。

車両開発およびチーム運営を統括する総監督は、昨年に引き続きSTIの辰己英治が務める。
ドライバーは、昨年のクラス優勝メンバーを継続起用し、山内英輝選手(日本)、マルセル・ラッセー選手(ドイツ)、カルロ・ヴァン・ダム選手(オランダ)、ティム・シュリック選手(ドイツ)の4名体制で臨む。

SUPER GTシリーズ
日本国内最高峰のモータースポーツカテゴリーであるSUPER GTのGT300クラスに、SUBARU BRZ GT300にて参戦する。

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2016年の参戦車両は、2015年仕様車をベースに、ニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦車両と同様、水平対向エンジンの持つ基本性能を最大限に活かし、コーナーリング性能とブレーキ性能を強化するために、フロントタイヤサイズを300/680R18から330/710R18へと変更。

また更なる軽量化、空力性能の向上、小慣性モーメントの実現、エンジン性能の向上などを施した。

チーム総監督はSTIの辰己英治が務め、チーム運営は、「R&D SPORT」(代表:本島伸次、神奈川県平塚市)が担当。ドライバーは、井口卓人選手と山内英輝選手を継続起用する。

グローバルラリークロス選手権
アメリカで人気のグローバルラリークロス選手権に参戦しているスバルラリーチームUSAに技術支援を行う。

サーキットレース、オフロードレース、ラリーの要素を併せ持つ、この競技においてもニュルブルクリンクやSUPER GTで培ったノウハウをつぎ込み、スバルの水平対向エンジン、シンメトリカルAWDの優位性を実証していく。

2016年シーズンは、信頼性向上に重点を置いたエンジン開発、車体の軽量化、剛性の強化、慣性モーメントの最適化などの技術支援を行う。

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なお東京オートサロンのスバルブース(東ホール7)には、2015年のGT300クラスを戦ったBRZに今季仕様サイズのタイヤを装着した車輌やニュルブルクリンク24時間耐久レース参戦予定車である「WRX STI NBR CHALLENGE 2016」、全日本ラリー参戦車輌などが展示されている。

会場ブースでは、スーパーGT参戦の井口選手が、「昨年は1勝もできず悔しい思いをしました。この経験が今年に生きると思います。

クルマではタイヤサイズの変更、エンジンもよりパワーアップすると聞いています。今年は強くて、かっこよくて、速いBRZをお見せできると思います」と、今季への意欲を語った。

*1:スバルテクニカインターナショナル(株)(代表:平川良夫、東京都三鷹市、略称:STI)
*2:排気量2リットル以下のターボ車のクラス