住友ゴム工業、天然ゴム生合成機構に関する研究成果がオープンアクセス誌「eLife」で公開される


住友ゴム工業株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区、社長:池田育嗣、以下住友ゴム)が、東北大学(※1)との共同研究により発表したパラゴムノキにおける天然ゴム生合成機構に関する研究成果が、オープンアクセス誌「eLife」で公開された。

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今回「eLife」で公開された研究成果は、東北大学との共同研究により、今まで解明されていなかったパラゴムノキでの天然ゴムの生合成機構に於いて、ゴムが合成されるためには3つのタンパク質が重要であることを発見したもので、10月26日(水)に開催されたIRC 2016 Kitakyushu 「国際ゴム技術会議 北九州」(※2)で発表したもの。

今回の発見により、更なるゴム生合成機構の解明とそれによる天然ゴムの安定供給に関わる技術開発の進展が期待されている。

「eLife」は、2012年に創刊された生命科学および生命医学分野のオープンアクセス誌であり、世界的な情報サービス企業であるトムソン・ロイター社が発表するインパクトファクター(※3)(文献引用影響率)においても、2015年版で8.303と高い値を示している。住友ゴム工業では「この度の『eLife』での公開は、当社の研究成果の重要性が広く一般に認められたものと考えております」とコメントしている。
「eLife」公開URL:https://elifesciences.org/content/5/e19022

※1 : 大学院工学研究科中山亨教授、高橋征司准教授、山下哲助教(*現金沢大学准教授)
※2 : 世界のゴム・エラストマー分野の関係者が一堂に会し、科学技術の進歩と発展に向けた国際的交流を図ることを目的とする会議
※3 : 学術雑誌に掲載された論文が期間内にどれくらい引用されたかを平均値で示す尺度

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