ルノー・日産アライアンス、新モビリティ開発のイニシアティブ獲得のため技術担当役員を任命


ルノー・日産アライアンスは1月7日、コネクテッド・カーのイニシアティブをリードするため、コネクテッド・カーおよびモビリティサービス担当のアライアンスSVPとして、オギ レドジク氏を新たに迎え、任命した。

45歳のレドジク氏は、ノキア、ナブテック、モトローラ、ワイヤレス通信の新興企業cyberPIXIEでの職務を歴任後、直近では、ノキア・ヒアで自動車部門担当のシニア・ヴァイス・プレジデントとして、自動車事業グループを率い、ドイツおよび米国の大規模な開発センターなど、世界5大陸の600名以上のチームを統括していた。

彼のチームは、同社の車両搭載ナビゲーション、オートモーティブ・クラウド・サービス、インテリジェント・トランスポーテーション・サービス、HD ライブマップを含む自動運転の取り組みを担当していた。

レドジク氏は、アライアンスSVPに同日付で就任し、パリを拠点として、フランスにあるルノーのテクノセンターおよび厚木の日産テクニカルセンターのチームを統括する。

同氏は、アライアンスの全ブランドの顧客がコネクティビティ機能を体感できるよう、同機能の検証プロセスの促進に責任を持つ。

同氏のチームは、技術系企業および関連サプライヤーとのパートナーシップを構築、管理し、世界第4の自動車グループであるルノー・日産アライアンス内での新規事業の提案を奨励していく。そして、アライアンスとして新しいモビリティサービス導入を目指す。

なおレドジク氏は、日産のCCOである西川廣人氏とルノーのCCOであるティエリー ボロレ氏にレポートする。西川氏とボロレ氏は、レドジク氏の任命について、「レドジク氏は、3つの大陸で、フォーチュン100社や新興企業において20年に亘る経験を持つ熱意を持った技術リーダーであり、彼の経歴は、アライアンスの次世代技術を率いる新しいポジションにはぴったりです」と述べている。

シカゴ在住のレドジク氏は、ノースイースタン・イリノイ大学でコンピューターサイエンスの学士号を取得後、イリノイ工科大学でコンピューターサイエンス、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院で経営学の修士号をそれぞれ取得した。

また、同氏は、世界経済フォーラムのフューチャー・オブ・オートモーティブ・アンド・パーソナル・トランスポーテーションに関するグローバル・アジェンダ・カウンシルのメンバーでもある。