コスモエネルギーと出光興産含む国内4社が出資するラファン第2製油所、原油生産を開始


コスモエネルギーホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:森川桂造)と、出光興産株式会社社(本社:東京都千代田区、社長:月岡 隆)、丸紅株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:國分 文也)、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:安永 竜夫)の4社が出資するカタール・ラファン第2製油所が操業を開始した。

具体的には上記4社の事業連合は、カタール国営石油会社並びにフランスのトタール社(Total S.A.、本社:イル=ド=フランス地域圏・パリ、CEO:パトリック・プヤンヌ)と共に、ラファン・リファイナリー2株式会社へ出資をしており、2014年4月に建設着工したラファン第2製油所(以下、当製油所)が2016年12月完成し、原油生産を開始した。

同製油所は、2009年より操業を開始しているラファン第1製油所(以下、第1製油所 処理量:日量14万6千バレル)に隣接し、日量14万6千バレルの処理量を予定している。

両製油所では、カタール国の戦略に沿い、ノース・フィールド天然ガス田(※)から産出されるコンデンセートを、付加価値を高めるために精製し、石油製品として国内外に出荷していく。
※カタール国が所有する天然ガス田で、単一構造のものとしては世界最大級の埋蔵量

今回操業を開始した製油所では、軽油深度脱硫装置を新設し、生産された低硫黄軽油はカタール国内向けにも販売され、同国で使用される軽油の環境負荷軽減に寄与すると共に、今後、両製油所では、脱硫装置や出荷設備等を共有することで、操業の効率化を図っていく。

なお4社のうちコスモエネルギーホールディングスは、1970年代よりカタール国と原油取引があり、「カタール石油開発株式会社(当社グループ出資比率75%)と合同石油開発株式会社(当社グループ出資比率45%)を通じて原油開発・生産事業を行ってきた。このため今操業開始にあたって同社は、「今後、両製油所での精製事業を通じて、カタール国との関係をより強固なものとし、当該国における事業をさらに発展させてまいります」とのコメントを述べている。

【ラファン・リファイナリー2株式会社】
1.設立年月 :2014年10月
2.所在地 :カタール国ドーハ
3.代表者 :Sheikh Khalid Bin Khalifa Al-Thani, CEO
4.ラファン第2製油所建設費用 :約15億米ドル
5.出資比率:
84% :カタール・ペトロリアム社
10% :トタール社
2% :出光興産
2% :コスモエネルギーホールディングス
1% :丸紅
1% :三井物産