ポルシェ911 GT3 RSとル・マン覇者のロマン・デュマ、モンテ・カルロ・ラリーでクラス優勝


ポルシェAGのWECワークスドライバーが、雪と氷の上で高度な技術を披露

独・ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のワークスドライバーであるロマン・デュマは自らが所有するポルシェ 911 GT3 RSで、世界ラリー選手権のシーズン開幕戦モンテ・カルロ・ラリーに出場。RGTカテゴリでクラス優勝した。

ポルシェ919ハイブリッドを駆り、ル・マン24時間レースとFIA世界耐久選手権で優勝経験を持つデュマは、サーキットのみならず雪と氷の上でも卓越した運転技術を発揮するドライバーであることを証明した。

ロマン・デュマは、コ・ドライバーのジル・ド・テュルクハイムと共に、手強いファクトリーチーム勢を退けてモンテ・カルロ・ラリーにおける自身最大の成功を手にした。

今年38歳になるフランス人のデュマが、この「ラリーの女王」と呼ばれる同レースに挑むのはこれが2回目。フィニッシュ後に彼は、「まるでカミソリの刃の上を走っているような、些細なミスが命取りになる非常に難しいラリーでした。

14のスペシャルステージのうち13ステージが雪と氷に覆われていました。コースアウトしないよう、きわめて慎重な運転が求められました。

けれども私たちは911 GT3 RSを無事にフィニッシュさせることができました。困難の多いラリーでしたが、大いに楽しめました。

もちろん、モンテ・カルロ・ラリーへの挑戦をこれで終わりにするつもりはありません」とさらなる挑戦の意欲を覗かせた。

ポルシェのワークスドライバーとして2004年以来、数多くの勝利とタイトルを獲得してきたロマン・デュマは、国際的な自動車レースにおいて世界屈指のオールラウンダーとして知られている。

2015年と2016年には、ロッキー山脈にある標高4,301メートルの山の頂まで駆け上がる壮大なスプリントレース、パイクス・ピークインターナショナルヒルクライムで総合優勝を達成。

初挑戦であった2013年に彼は、自分の911 GT3 Rでクラス優勝を果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの称号を獲得している。

またモンテ・カルロ・ラリーの前には、世界に名高いダカール・ラリーにも参戦し、3度目の挑戦となった今回は自己最高の総合8位という成績を残している。