パイオニア、CATV関連機器事業を仏・テクニカラーに譲渡


パイオニア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役 兼 社長執行役員:小谷進、以下 パイオニア)は、1月31日の取締役会に於いて、CATV関連機器の開発・製造・販売事業を、会社分割の手法を用いてTechnicolorS.A.(本社:フランス・パリ、CEO:フレデリック・ローズ)の子会社であるTechnicolor Delivery Technologies S.A.S.(以下、テクニカラー)に譲渡すると決めた。

これに伴いCATV関連機器事業は、吸収分割方法により平成29年3月31日(予定)を効力発生日として、同社の100%子会社であるパイオニアケーブルネットワーク株式会社(以下、PCN)に承継させた上で、発行済株式の51%をテクニカラーに譲渡する予定。

パイオニアは昨今、カーエレクトロニクス事業へ経営資源を集中させるため、それ以外の事業の「選択と集中」を推進している。その一環として、CATV関連機器事業は最適な外部パートナーと共にブランド拡大を目指す。

このCATV連機器事業は、昭和48年に発足以来、約40年以上にわたって日本を中心に事業を展開。双方向システムやデジタルシステムなどで市場を牽引してきたが、資金リソースやノウハウを有し、事業ビジョンを共有できるパートナーを迎え入れることが、最適と判断したと云う。

なおPCNは、引き続きパイオニアの商標および商号を使用許諾する予定で、今後もパイオニアブランドの価値向上のため、両社のWin-Win体制構築を目指す。

ちなみにテクニカラーの親会社であるTechnicolor S.A.(旧名トムソン社)は、メディア及びエンターテインメント業界を世界的にリードするフランスの上場企業であり、CATV関連を含むコネクテッドホーム事業は世界第2位の事業規模を誇る。

業績値に於いても平成28年12月期のコネクテッドホーム事業の売上高で、26億ユーロを記録している。