自動車部品企業の特許牽制力ランキング。首位はデンソー・住友電装・矢崎総業


白山殖産株式会社子会社で特許分析会社の株式会社パテント・リザルト(本社:東京都台東区、代表取締役社長:白山 隆)は2017年6月16日、独自に分類した自動車部品業界の企業を対象に、2016年の特許審査過程で他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「自動車部品業界 他社牽制力ランキング2016」としてまとめた。

同社によるとこの集計により、直近の技術開発に於いて競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになると云う。

集計の結果は、2016年に最も引用された企業は、デンソー、次いで住友電装、矢崎総業となった。

1位デンソーの最も引用された特許は、「内燃機関用の点火装置」に関する特許(特願2008-268351)や、「画像認識装置」に関する特許(特許第4988408号)が挙がっている。

「特願2008-268351」はイマジニアリングの6件に、「特許第4988408号」はNECの5件、木村説男氏(個人)の1件に審査の過程で拒絶理由としてそれぞれ引用されている。

このほかには「道路上の潜在的危険地点を検出する通知装置」に関する特許(特許第4930321号)などが引用件数の多い特許として挙げられている。

2016年に、デンソーの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタ自動車(415件)、次いで三菱電機(353件)、日立オートモティブシステムズ(183件)が続く。

2位住友電装の最も引用された特許は、「立体的なワイヤハーネス形成方法」に関する特許(特願2007-321304)で、後発の特許13件の審査過程で拒絶理由として引用されており、この13件はいずれも矢崎総業の特許となっている。

このほかには「自動車用アース端子と電線の防水接続構造」(特願2002-230938)などが引用された件数の多い特許として挙げられている。

2016年に、住友電装の特許によって影響を受けた件数が多い企業は矢崎総業(303件)、デンソー(42件)、トヨタ自動車(39件)となっている。

3位矢崎総業の最も引用された特許は、「車載機器用電流センサ」に関する特許(特願2001-12311)で、後発の特許11件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には日東工業の9件をはじめ、日立製作所と豊田自動織機がそれぞれ1件となっている。

このほかには「ガスメーターの警報通報装置」に関する特許(特願2006-209010)や、「アルミニウム合金電線との圧着接続に適した圧着端子」に関する特許(特許第5072098号)などが引用件数の多い特許として挙げられている。

2016年に、矢崎総業の特許によって影響を受けた件数が多い企業は住友電工グループ、デンソーのほか、トヨタ自動車、古河電工グループ、パナソニックなどとなっている。

なお同詳細に関しては、ランキングデータ「自動車部品業界 他社牽制力ランキング」として株式会社パテント・リザルトが販売している。

自動車部品業界他社牽制力ランキング・上位10社は以下の通り
順位_企業名_引用された特許数
1_デンソー_5,648
2_住友電装_1,063
3_矢崎総業_1,018
4_日立オートモティブシステムズ_1,015
5_アイシン精機_914
6_ジェイテクト_792
7_日本精工_756
8_豊田合成_733
9_アイシン・エィ・ダブリュ_704
10_NTN_592

「自動車部品業界 他社牽制力ランキング」概要
https://www.patentresult.co.jp/news/2017/06/fcitamp.html 

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