パーク24、カーシェアにV-Lowマルチメディア放送を活用へ


モビリティのIoTプラットフォーム構築に向けた取組みを強化

パーク24株式会社(本社:東京都千代田区、社長:西川光一)は、カーシェアリングサービス「タイムズカープラス」でV-Lowマルチメディア放送を利用したリアルタイム情報配信を開始する。

実施は2018年6月より、東京都内のタイムズ駐車場の満車・空車情報の配信から開始し、順次エリアを拡大していく。

V-Lowとは、地上アナログ放送終了後に空いた周波数帯を使用し、放送波を使って携帯端末やクルマに向けてデータや音声を送るもの。

一定のコストで多数の移動体(車両等)に大容量のデータを送ることができる、送信先ごとに配信情報を変えられる、災害時にも安定的な情報配信が可能であるといった特徴がある。

モビリティ市場では自動運転など高度な運転支援システムの基盤となるコネクティッドカーの社会実装が求められるようになってきており、上記特徴を持つV-Lowはコネクティッドカーへの活用が可能であることからモビリティのIoTプラットフォームの構築を目指すパーク24は、今回、V-Low事業全体を推進する株式会社ジャパンマルチメディア放送に出資することを決めた。

加えて、パーク24がV-Lowの放送局(コンテンツプロバイダー)となり、“タイムズ・チャネル”として駐車場の満車・空車情報や映像、カーシェアリング車両の車載器アプリのアップデートデータなどを配信。これらを受信するためのチューナーの開発、配信・受信の実証実験を行うなど、既にV-Lowの本格活用に向けた取組みを重ねている。

この実証実県は、2017年8月からタイムズカープラスの車両への情報配信という格好で行っており、本格サービスに向けての検証・調整が完了したことから、2018年6月より展開を開始する。

具体的には、1都3県に配備しているカーシェアリング車両3,000台にオリジナルチューナーを搭載。東京都内のタイムズ駐車場の満車・空車情報をリアルタイムで受信し、カーナビに表示するようにする。

実はタイムズカープラスの利用者からは、駐車場のリアルタイム情報を求める声が多く、同サービス開始により、これまで以上にタイムズカープラスを快適に利用できるようにしていく構え。

今後は、サービス対象車両およびエリアの拡大を進め、事故・災害情報といったリアルタイム性の高い情報、運転者の属性に応じた情報など配信内容の充実を図る。

この他、駐車場に設置したデジタルサイネージなど、パーク24が展開している約17,000件の駐車場を対象とした情報配信への活用も利用していくと云う。

V-Lowの特徴
– “放送”のため、受信対象数は無制限
– 一斉同報による配信が可能
– 受信端末の数に関わらず、コストが一定
– 大容量データ配信を行いやすい
– リアルタイム配信に強い
– 非常災害時等にも輻輳(通信回線の混雑)が発生しない

株式会社ジャパンマルチメディア放送 http://bic.v-low.jp/ 
本社:東京都千代田区麹町1丁目7番地 FMセンタービル9階
代表:代表者代表取締役会長 千代 勝美
代表取締役社長 梅本 宏彦
設立:2014年1月16日
資本金:79億5916万円(資本準備金を含む)
事業内容:V-Lowマルチメディア放送に関わるハード(放送局設備)、ソフト(サービスおよびコンテンツ)デバイス(受信端末)を含む、事業全般の企画開発推進および関連事業