パナソニックとトレンドマイクロ、コネクテッドカーのサイバー対策を共同開発へ


パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏)とトレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン)は2月14日、今後普及が見込まれる自動運転・コネクテッドカーのサイバー攻撃を検出・防御するサイバーセキュリティソリューションを共同開発する事に合意した。

近年、コネクテッドカーの分野では、遠隔操作によるハッキングで、ハンドルやブレーキシステムを制御されるリスクが確認されている。

このため今後は、個々の車両で単独で対策するだけでなく、クラウドから車両に対する監視を行うことで、常に新しい攻撃が発生していないかを分析することが益々重要となる。

実施する共同開発の構成図

両社は共同開発により、まずアクセルやブレーキなど自動車の走行を制御するECU(Electronic Control Unit:エンジンやステアリングなどのアクチュエータを制御するコンピュータ)の脆弱性を解消。

加えてカーナビなどの車載インフォテインメント機器(IVI:in-vehicle infotainment/車載インフォテインメント機器)や、テレマティクス(テレマティクス:自動車への情報提供サービス)機器に対するインターネット経由のサイバー攻撃についても、検知・防御していくことを目指す。

具体的な共同開発内容では、パナソニックのオートモーティブ侵入検知・防御システムのCANへの(侵入検知・防御技術:ECU間通信に使用される)侵入検知・防御技術を監視ECUなどに実装する。

これによってブレーキやハンドルなど自動車の走行を制御するECUへの不正コマンド検知を実現。トレンドマイクロのマルウェア解析技術で脆弱性を狙う攻撃パケットを検知を踏まえ、不審な通信の検知及び防御につなげていく。両社はこうしたサービス実現を、2020年以降の実現へと進めていく構えだ。