SUPER GT第4戦・富士、現行規定初の同一メーカー3連勝を巡る攻防


来る8月8日・9日の両日、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、SUPER GT第4戦「FUJI GT 300km RACE」が開催される。

ちなみにこのSUPER GTの前身となる全日本GT選手権(JGTC)は1994年にスタートした。

そして2005年、FIA公認の国際シリーズとなって名称変更され、高性能の市販のGT(グランド・ツーリング)カーをベースにした競技専用車両を用い、FIA(国際自動車連盟/Federation Internationale de l’Automobile)が定めるGT規定に則るものに成長を遂げた。

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また、参加する車両性能の均衡化を図るために「BoP」(Balance of Performance)と呼ばれる性能調整も採用している。

このため、国内のみならず海外メーカーの車両も多数参加し、SUPER GT全体では17車種(2015年シーズン開幕時)を数えるまでになった。

シーズンを通してバランスの取れた戦いにするため、ウェイトハンディ制も導入。このような規定によって、レースは常に混戦模様。

ドライバー個人の力だけ勝利を得るのは難しく、車両を供給するメーカーも含めチームの総合力を問われるシリーズである。

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そうした要素から参加車種の豊富さやドライバーの多さ、レース展開の面白さで、各戦に集う観客は毎戦57,000人を超え、全8戦合計では46万人超という国内シリーズ戦では最大の人気を誇る。

そんな2015 SUPER GTは、5月に開催された第2戦・富士に次いで今年2回目のラウンドとして再び富士スピードウェイに帰ってくる。

前回は気候良好のゴールデンウィーク時期だったが、今回は猛暑・酷暑の夏休みが舞台だ。

また富士の第2ラウンドは、レース距離が500kmから300kmと第1ラウンドに比べ短いため、よりスプリント的な要素が増えて、一層タフな高速バトルとなると目されている。

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そうした中、GT500の車両規定が一新された昨年、記念すべき王座に就いた日産陣営は、昨年同様の4チーム体制で連覇に挑む。

ディフェンディングチャンピオンとしての#1 MOTUL AUTECH GT-Rには、松田次生選手/ロニー・クインタレッリ選手組でミシュランタイヤを使用。

#12 カルソニックIMPUL GT-Rは、安田裕信選手/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手組でブリヂストンを履く。一方、#46 S Road MOLA GT-Rは、本山哲選手/柳田真孝選手組でミシュランタイヤを使用している。

そしてヨコハマタイヤを使用する#24 D’station ADVAN GT-Rは佐々木大樹選手と、去年GT300クラスにフル参戦したルーカス・オルドネス選手(スペイン)の組み合わせだったが、今回からはミハエル・クルム選手が復帰し、昨年と全く同じチームパッケージでの戦いとなる。

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第2戦の富士では、#1 GT-Rの松田選手/クインタレッリ選手組と、#12 GT-Rの安田選手/デ・オリベイラ選手組が1-2フィニッシュでライバルを一蹴すると、前回、タイのチャーン・インターナショナルサーキットで行われた第3戦では、#46 GT-Rの本山選手/柳田選手組が事実上のポールトゥウィンでGT-Rによる2連勝を飾った。

先の通りで一旦好成績を残すと、その分、ウェイトハンディが課せられるのがSUPER GTの特徴であるため、今回は、#1 GT-Rの松田選手組が52kg分、#12 GT-Rの安田選手組が54kg分のウェイトハンディ(それぞれ50kg分は燃料リストリクターで制限)を課せられ、#46 GT-Rの本山選手組も、48kgのウェイトハンディを搭載している。

一方、不運な展開が続き、速さを結果に結びつけることができなかった#24 GT-Rの佐々木選手組は、ウェイトハンディが課せられていないこともあり、今回は優勝候補No.1と噂されている。

ちなみに、レース規定が新規定となって以降、同一メーカー(車種)による連勝記録は2連勝が最多で、今回、日産陣営が勝った場合、初の3連勝となって歴代新記録となる。

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一方、富士スピードウェイをホームコースとし、最も大きなライバルでもあるLEXUS GAZOO Racing陣営は、6チーム、6台がLEXUS RC Fで参戦している。

昨シーズンは全8戦で、LEXUS RC Fは4勝を挙げる活躍を見せ、LEXUS TEAM KeePer TOM’Sが最高位のランキング2位となっている。そして今シーズンは、6台中4台がドライバー編成を変更して、日産からの王座奪取を狙っている。

タイのチャン・インターナショナル・サーキットで行われた前戦SUPER GT第3戦では、ポールポジションから首位を争った立川祐路選手/石浦宏明選手組のZENT CERUMO RC F 38号車が、ブレーキトラブルで無念のリタイアに終わった。

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一方、大嶋和也選手/国本雄資選手組のENEOS SUSTINA RC F 6号車は、2位表彰台を獲得したものの、アンドレア・カルダレッリ選手/平川亮選手組のKeePer TOM’S RC F 37号車は、ウェイトハンデに苦しみながら6位に沈んだ。しかし今シーズンのポイントランキングでは、目下のところ彼等が首位の座を守っているのだ。

さらに前戦で2位を獲得した国本雄資選手は、前戦レース後のインタビューで、「今年は1戦目、2戦目とあまり結果に恵まれなかったので、ここで表彰台に乗ったことで、流れに乗って次に挑みたい」と語っている。

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なおエンジンの使用規定から、ほとんどのチームが今回の富士ラウンドから、新バージョンのエンジンを投入する見込みだ。

今月下旬に行われた菅生の公式テストや、鈴鹿でのタイヤテストで最終確認が行われ、GT-R勢も4台揃って新バージョンのエンジンに移行する予定だが、これについてはLEXUS GAZOO Racingだけでなくホンダなどライバル陣営も同じだ。

2014年シーズンの安定感を背景に、日産の思惑通り富士で3連勝を獲得するのか、またダークホースも含め、ライバル陣営がそれを阻むのか、8月8・9日、Round 4 FUJI GT 300km RACEで、いよいよ、その結果が見られることになる。

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