日産、「ティアナ」の一部仕様を向上、自動ブレーキを全グレードに標準装備


日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は17日、「ティアナ」の全グレードに「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」および「踏み間違い衝突防止アシスト」を標準装備し、1月6日より全国一斉に発売すると発表した。

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初代から続く「モダン・リビング」、「おもてなし」のコンセプトを踏襲した「ティアナ」は、平成26年度自動車アセスメント(JNCAP)の新・安全性能総合評価において最高評価の「ファイブスター賞」を受賞している。

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今回の一部仕様向上では、全グレードに「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」および「踏み間違い衝突防止アシスト」を標準装備した。

「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」は、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険性があるとシステムが判断した場合にはメーター内の警告灯とブザーでドライバーに衝突回避操作を促す。

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さらに、万一ドライバーが安全に減速できなかった場合には緊急ブレーキを作動させて、衝突を回避または衝突時の被害や傷害を軽減する。

また、「踏み間違い衝突防止アシスト」は、フロントソナーとバックソナーにより障害物と自車との距離を検知し、約15km/h未満の低速時で前進・後退するときに作動する。

壁などの障害物があるにもかかわらずアクセルペダルを強く踏んでしまったときに、メーター内の警告灯とブザーにより運転者に警報するとともに、急加速しないように車両を制御、またブレーキを自動で作動させて、衝突を回避または衝突時の被害を軽減する。

さらに、ブレーキ操作が遅れて壁などの障害物に接近した場合、自動的にエンジン出力やブレーキを制御して障害物への衝突を回避、または衝突時の被害を軽減する。

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日産は、2020年までに自動運転技術の段階的な実用化*1を目指している。自動運転につながる要素技術である「認知技術」や「操作自動化技術」を活用し、これらの技術がもたらす安全性をより早く顧客に届けていくために、「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」の採用車種を拡大し、2015年度中に日本で発売しているほぼ全てのカテゴリーに搭載を完了する構え。

今回の「ティアナ」のほかに、「セレナ」、「ノート」、「日産デイズ」、「日産デイズルークス」、「ジューク」、「日産リーフ」、「エクストレイル」に既に標準搭載を完了した

*1 2016年末までに、混雑した高速道路上での安全な自動運転を可能にする「パイロットドライブ1.0」を、2018年には、高速道路での車線変更を自動的に行う、複数レーンでの自動運転技術を、2020年までに、交差点を含む一般道での自動運転技術を導入する予定。

<全国希望小売価格(消費税込み)>nissan-to-improve-the-part-specification-of-teana-as-standard-automatic-brake-in-all-grades20151217-7
「ティアナ」詳細情報
http://www2.nissan.co.jp/TEANA/