日産自動車とルノーのアライアンス、累計35万台の電気自動車(EV)販売を達成


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「日産リーフ」は累計23万台を販売する世界最量販EVに。ルノーはノルウェーで10万台目のEVを納車

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)と、仏・ルノー S.A.S.(本社:仏・ブローニュ=ビヤンクール、CEO:カルロス ゴーン、以下、ルノー)のアライアンスは、2010年12月に「日産リーフ」を発売以来、累計35万台のEV販売を記録した。

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この両社によるアライアンスにより、今年8月に歴史的なマイルストーンを達成。直近1年で1、0万台のEVを販売する業界記録を打ち立てている。

そんな両アライアンスのEVは、世界で販売されたEVの半数を占める。「日産リーフ」はグローバルで累計23万台以上を販売する業界最量販EVであり、ルノーは欧州で最も販売されているEVブランドとなっている。

この記録達成にあたってルノー・日産アライアンス会長兼CEOのカルロス ゴーン氏は、「この歴史的なマイルストーンは、お客さまがルノーおよび日産のEVの利点を認めていることを証明しています。

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EVのフルラインアップを手頃な価格で提供し、ゼロ・エミッション社会の実現を目指す取り組みにより、ルノー・日産アライアンスは、EV技術における圧倒的なリーダーになっています」とコメントした。

ルノー・日産EVの歴史的マイルストーン。両アライアンスEVは引き続き航続距離を伸ばし、更なるイノベーション提供へ

現在ルノー・日産アライアンスは、個人の使用からビジネスユースまで幅広いゼロ・エミッション車のラインアップを持つ世界唯一の自動車グループとなっている。

日産は、「日産リーフ」に加え、小型商用バン「e-NV200」を2014年から主に欧州および日本で販売。

日産は、現在までに世界48ヶ国・地域で累計25万台以上のEVを販売した。「日産リーフ」の走行距離は27億キロメートル(17億マイル)を超え、約455,249,190 トン*1のCO2排出を削減したことになる。

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日産が販売した25万台のうち、米国、日本、欧州の3地域の合計で全体の90%を占めており、米国が97,000台と最も多く、次いで日本(68,000台)、欧州(61,000台)と続く。

対してルノーは、「ゾエ」の他に、バンの「カングーZ.E.」、セダンの「SM3 Z.E.」、市街地用2人乗り「トゥイジー」を販売している。

ルノーは、2011年10月に初のEV「カングーZ.E.」を発売以降、世界で累計10万台のEVを販売した。

このマイルストーンを記念しノルウェーで行われた式典では、欧州で最も売れているEVである「ゾエ」が記念すべき顧客に納車された。

また今年上半期の販売台数は対前年比で32%増加し、ルノーは欧州で最も勢いのあるEVブランドとなっている。現段階で欧州の道路を走る電気自動車の4台に1台がルノー車となっている。

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両社は今日も、航続距離の延長と技術革新に積極姿勢を維持。新たな改良を続けている

両社によると同アライアンスは、顧客の期待やニーズに応えるべく、現在もEVの機能や航続距離を改良し続けており、ゼロ・エミッション技術の可能性を拡大させていく構えだと云う。

ここで翻(ひるがえ)ってみると日産は、航続距離250*2キロメートルの改良型の「日産リーフ」を、米国と日本では2015年11月に、欧州では今年初めに発売した。

同じくルノーは、昨年、「ゾエ」に改良を施し、航続距離を30キロメートル伸ばし、充電時間を10%短縮した。また、電気制御を最適化することでモーターの効率も向上させた。

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両社のアライアンスは、今後もEVの専門知識と他の先進技術の研究開発を組み合わせることで革新を続けていくとしている。

その取り組みのひとつとして両アライアンスは今年1月、2020年までに自動運転技術を10モデル以上に採用する計画を発表した。

自動運転技術は今後、主要な量産車に手頃な価格で搭載され、アライアンスが目指す「ゼロ・エミッション」、「ゼロ・フェイタリティ」の実現に向けたコミットメントを確固たるものにさせていく構えと云う。

*1 日産のグローバルデータセンター(GDC)で集計された2016年8月現在のデータに基づく。走行距離とCO2の排出量は、テレマティクスシステムに登録された「日産リーフ」(グローバル累計販売台数の約53%)の走行データを集計したのもの。
*2 新欧州ドライビングサイクル(NEDC)に基づく。日本の「JC08モード」では280km。