日産自動車の「e-NV200」、福岡県がモニター活用へ


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日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は3月8日、福岡県に対し、電気自動車(EV)「e-NV200」一台を3年間無償で貸与したと発表した。

日産は昨年9月から、より良い街づくりや行政課題の解決等の一助となる活用方法を考案した自治体に対して同車活用の機会を提供するため、「e-NV200」を3年間無償貸与し、昨年末より順次貸与を始めている。

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これを踏まえて福岡県では、e-NV200の「クリーンであること」、「多量の電気が供給できること」、「静粛性が高いこと」といった特長を最大限活かし、大気中のアスベスト濃度や、工場から出る排出ガスの調査、中間処理施設跡の地下水採取に使用するポンプの電源等、様々な用途で活用して、走行データや調査に係る電気の消費状況をモニターし、その結果を日産が活用していく。

また、福岡県は県庁舎に急速充電器を設置し、同日より運用を開始した。電気自動車の活用と充電インフラの整備により、福岡県内におけるさらなる電気自動車の普及が期待されている。

納車式は、福岡県庁における急速充電器の運用開始に係るオープニングセレモニーと併せて、同日、福岡県庁において、福岡県の小川洋知事、日産の専務執行役員の川口均らが出席して盛大に執り行われた。

「e-NV200」は、多目的商用バン「NV200 バネット」をベースに、e-パワートレインを組み合わせることで、室内の広さや多用途性とEVならではの滑らかな加速性と静粛性を兼ね備えたモデル。

また、「e-NV200」は、最大1500Wの電力を供給するパワープラグによって屋外での電源供給が可能となり、走る蓄電池としてさまざまな場面で役立てることができる。