日産、フォーミュラEデビューに向けてカウントダウン開始


日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は、4大陸12都市で開催されるABB FIA フォーミュラE選手権の第5シーズン(2018~19年シーズン)に今秋よりいよいよ参戦する。

今シーズンは、12月のサウジアラビアを皮切りに7月のニューヨークまで、12都市で13レースが開催される予定だ。それ以外にベルリン、香港、マラケシュ、モロッコ、メキシコシティ、モナコ、パリ、ローマ、チューリヒでレースが開催され、中国(都市名は未発表)でも3月23日にレースが行われる。

世界で最も販売台数の多い電気自動車「日産リーフ」を販売する日産は、「ニッサン インテリジェント モビリティ」戦略を訴求する場として、この電気自動車レースを活用する意向だ。

日産は昨年の東京モーターショーでフォーミュラEへの参戦を発表し、今年3月にはジュネーブモーターショーでフォーミュラE参戦マシンのカラーリングを発表した。

参戦を目前に日産グローバルモータースポーツダイレクターのマイケル・カルカモ氏は「電気自動車が市街地を走行するのに適した都市がレースの開催地として選ばれており、見所が満載です。

これこそがフォーミュラEの素晴らしいところです。フォーミュラEでは電気自動車を身近に感じてもらうことができます。都心から離れたサーキットではなく、毎日ファンの皆さんが日産リーフで走行している道で、レースが行われるのです」と話している。

なお今回のシーズンでは、第二世代となる新型のフォーミュラEマシンに加え、画期的で新たなレースフォーマットも導入される。

第二世代のフォーミュラEマシンは、過去のシーズンのようにレースの途中で車両を乗り換える必要がないのだ。レース中は200キロワットで走行し、アクティベーション・ゾーンを走行する際には225キロワットまで出力を上げられる。

アクティベーション・ゾーンは、現地で観戦するファンだけでなく、オンラインやテレビで観戦するファンにも分かるようコース上に表示される。

またコックピットを保護する「ハロ」デバイス上にLEDライトが点灯し、2種類のパワーモードのどちらを使用しているか識別できる。さらにファンは「ファンブースト」システムを使って好きなドライバーに投票でき、上位3人は一定時間、通常より多い最大出力250キロワットの電気を使用できる。

加えて過去のシーズンでは、決められた周回数のレースを競っていたが、第5シーズンは45分+1周でレースを競うことになる。

2018-19年 ABBフォーミュラE選手権の日程は以下の通り

1. アド・ディルイーヤ*(サウジアラビア)、2018年12月15日
2. マラケシュ(モロッコ)、2019年1月12日
3. 未発表(未発表)、2019年1月26日
4. メキシコシティ、2019年2月16日
5. 香港、2019年3月10日
6. 未発表(中国)、2019年3月23日
7. ローマ、2019年4月13日
8. パリ、2019年4月27日
9. モナコ*、2019年5月11日
10. ベルリン、2019年5月25日
11. チューリヒ**、2019年6月9日
12. ニューヨーク、2019年7月13日
13. ニューヨーク、2019年7月14日
*サーキットの承認待ち
** サーキットの承認および開催都市の許可待ち