独・ZF、新CEOにウォルフ=ヘニング・シャイダー氏


55歳の経営学修士シャイダー氏は、2018年2月1日付けでZFの新CEOに

独ZFことゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(本社:独バーデン・ヴュルテンベルク州フリードリヒスハーフェン、暫定CEO:コンスタンチン・ザウアー)は2018年2月1日付で、同社のCEOにウォルフ=ヘニング・シャイダー氏を任命した。

昨年の12月初旬、CEO職を務めていたシュテファン・ゾンマー博士が突然退任した後、暫定CEOを務めていたコンスタンチン・ザウアー博士の後任として、正式な同社CEOに就任することになったシャイダー氏(55)は、ボッシュ社(Bosch)や、マーレ社(Mahle)で、豊富なマネージメント経験を重ねてきた人物である。

CEOを務めていたシュテファン・ゾンマー博士(写真左側)が2017年12月7日付けで退任した後、暫定CEOを務めていたコンスタンチン・ザウアー博士(写真右側)。今回は就任はザウアー氏の後任人事となる。

そんなシャイダー氏は、1962年5月6日にザールブリュッケンで生まれ、ザールブリュッケン大学及びアーヘン工科大学(いずれもドイツ)で経営学を学び、1987年に卒業した。

その後、ロバート・ボッシュ社(Robert Bosch GmbH)に入社。1989年から2010年に掛けては、同社のパワーツール担当ヴァイスプレジデント(仏)、カー・マルチメディア部門CEO(独ヒルデスハイム)、ガソリン・システム部門CEO(独シュヴィーバーディンゲン)等の要職を歴任。

2010年から2015年まで同社取締役を務めると共に、2013年7月からはオートモーティブテクノロジー部門のスポークスパーソンも兼務した。2015年4月にはマーレ(Mahle)グループの経営委員会メンバーとなり、同年7月より会長兼CEOを務めていた。

2015年7月より会長兼CEOを務めていたウォルフ=ヘニング・シャイダー氏

監査役会長のペーフゲン博士は、シャイダー氏の30年にわたる業界経験と事業変革の能力の高さを評価

ZFの監査役会長のフランツ=ヨーゼフ・ペーフゲン博士は、このシャイダー氏に対して「ウォルフ=ヘニング・シャイダー氏は、マーレ社のCEOとして、大きな変革に卓越した手腕を発揮しました。

今後当社は、シャイダー氏の指揮の下、『ZF 2025』戦略の推進を継続します。彼は明確なビジョンを持ち、組織を変革に導く人物です。

卓越したマネージメントスキルと関係者全員との絶え間ない意見交換を通じ、自動車業界全体が直面する、困難な変革の時代において強いリーダーシップを発揮してくれると信じています。

またCFOとしての職務に加えて暫定CEOも務めたコンスタンチン・ザウアー博士には謝意を述べたいと思います。またマーレ社には、シャイダーのこの度の異動が円滑に運んだことに感謝します。

ツェッペリン財団のアンドレアス・ブラント理事長のブラント氏は、シャイダー氏を優れたリーダーであると賞賛

一方ZFの株主で、ツェッペリン財団のアンドレアス・ブラント理事長はシャイダー氏を優れたリーダーであると賞賛し、さらにウルダラップ(Ulderup)財団のヨアヒム・マインネッケ博士は、「シャイダー氏は、卓越したマネージメント能力を有する人格者であり、ZFに求められる経営経験、リーダーシップ、戦略的思考すべてを持ち合わせた人物です。

彼は素晴らしい人脈を持っており、自動車業界および部品メーカーが直面する課題や難題についても熟知しています。私はシャイダー氏の今後の活躍に大きな期待を寄せております」と語っている。