三菱ふそうトラック・バス、川崎工場がダイムラーの北米ブランド向け部品を供給


三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下MFTBC)は12月26日、MFTBCの川崎工場から北米のダイムラー商用車ブランドである「フレートライナー」向けアクスル部品を初供給する。

川崎工場が生産するのは、アクスル部品の一部でファイナルドライブ部分を構成するギアセット(リングギアとピニオンギア)。

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現在、同部品はダイムラーの独カッセル工場とブラジルのサンベルナルド工場、またダイムラーのグループ会社でエンジン・アクスル・トランスミッション製造メーカーの米デトロイト・ディーゼルの工場で製造されている。

今回、ダイムラー商用車部門の北米事業の好調による需要増に対応するため、川崎工場でもギアセットの機械加工を行ない、北米の同工場でアクスルに組立て、フレートライナーの工場で車両に組付けていく。

ふそうは今後も川崎工場の生産能力を有効活用し、ダイムラーのグループ内の部品供給の安定化に貢献していく構え。なお川崎工場での年間生産量は6,000セット、初回出荷は12月を予定している。

上記を踏まえ、12月11日の川崎工場で、初出荷を記念するセレモニーを実施した。

セレモニーで元山義郎MFTBC取締役副社長兼生産本部長は、「ギアセットの生産には高い機械加工・研磨技術が必要とされます。川崎工場での“ものづくり”が、ダイムラーグループで評価された結果です。

今後もメイド・イン・川崎の高品質な製品でグループに貢献していきたいと思います」と語り、プロジェクトを支えた従業員と共に供給開始を祝った。