三菱ふそう、ベトナムでFUSOの販売代理店契約をTHACO社と締結


FUSOトラックの販売・サービス網を強化することでシェア拡大を図る

三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長・CEO:マーク・リストセーヤ、以下 MFTBC)は、ベトナムで現代理店であるメルセデス・ベンツ・ベトナム(以下、MBV社)に替わり、FUSOブランドの新たな販売代理店としてTruong Hai Auto Corporation(本社:ホーチミン市、以下THACO社)を認定した。

12月1日(金)、MFTBC副社長兼セールス・カスタマーサービス本部長のミヒャエル・カンパーとTHACO社チャン・バ・ドゥオン会長による事業契約調印式がベトナム、ハノイ市で行なわれた。

この席上でMFTBC副社長兼セールス・カスタマーサービス本部長のミヒャエル・カンパー氏は、「ベトナムはダイムラー・トラック・アジアの東南アジアの事業成長戦略で最重要国のひとつです。

ダイムラー・トラック部門最大の組織としてダイムラー・トラック・アジアが同国の主要な商用車販売代理店であるTHACO社を選んだことは最適な選択であると言えます。

豊富な経験を持つ同社と提携することで、更にお客様の要望に応え、市場シェアを獲得していきます。

FUSOという優れた日本ブランドにより、お客様に幅広い商品選択をご提供出来ることを嬉しく思います。長期に渡りダイムラーと共にベトナムの商用車市場の成長に貢献できることを期待しています」とコメントした。

ちなみにMFTBCは、2014年にFUSO事業を現地販売店であるビナスター社からダイムラー社子会社であるMBV社に移管した。

MBV社は、その後3年で従来の製品に加え、成長国向けFUSOブランドの車両を現地に投入。

現在では小型トラック、中型トラック、大型トラック、及び小型バスを揃えている。またFUSOは、顧客に車両の選択肢を広く提供することで2014から2年でシェアを倍増させている。

同時にダイムラー社は現在、乗用車、バン、トラック、バス、金融と5つに分かれている部門を、乗用車、商用車、金融へと部門を集約し、各部門がそれぞれの顧客層に注力する動きを進めている。

2015年には商用車部門にて、世界6カ所に地域の販売とカスタマーサービスを統括するリージョナル・センターを開設。

今年10月には乗用車、商用車、金融の3社に組織を分社化、再編する計画を発表した。

今回は、この動きに合わせたもので、MFTBCはベトナムでの販売と生産の最適化を検討。商用車業界で豊かな経験を持ち、FUSO事業への投資に意欲的な現地代理店として全国に強固な販売ネットワークを築くTHACO社との事業契約締結を決定した。

対してTHACO社は、1997年の設立以来、最新鋭の設備で自動車の車両構成部品の製造と組立てを行なっている。

現在はベトナムの市場リーダーとして97の直営ショールームと59の独立販売店を有し、2016年には4万7千台の車両を販売中だ。

MBV社は、今後メルセデス・ベンツブランドの乗用車事業に特化し、FUSOブランドの販売とサービスはTHACO社のネットワークを通して行い、お客様へのサービス体制を継続していく構えだと云う。