三菱電気、伝送速度1Tbpsを実現する「マルチサブキャリア光送受信技術」を開発


三菱電機株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柵山 正樹、以下、三菱電機)は、光ファイバー通信において、1組の送受信器で伝送速度を100Gbpsから1Tbpsに向上する「マルチサブキャリア光送受信技術」を開発した。

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既設の光ファイバー網で、より容量の大きな高精細動画やデータがストレスを感じることなく受け取れる。

開発の特長
1.「マルチサブキャリア光送受信技術」で処理能力を向上し、大容量高速通信を実現
・11本の波(サブキャリア)を高密度に一本化して送受信する「マルチサブキャリア光送受信技術」により、1組の送受信器間での伝送速度を従来比約10倍※1 となる1Tbpsに向上。
・新たに光ファイバー網を敷設する必要がないため、導入コストの抑制に貢献。
※12016年1月時点における1台あたりの送受信器比(当社調べ)

2.パイロット信号を用いて受信タイミングを一括補正し、データの損傷を防止
・送信器側で各サブキャリアにパイロット信号(送受信間で定められた信号パターン)を定期的に挿入し、受信器で全サブキャリアが受信するタイミングを一括補正することで正確な信号受信が可能となり、データの損傷を防止。

開発の概要mitsubishi-electric-to-achieve-a-transmission-speed-1tbps-develop-a-multi-subcarrier-optical-transceiver-technology-20160217-2