国土交通省、熊本地震に伴う土砂災害警戒情報発表基準の暫定的運用を実施


国土交通省は、平成28年4月14日21時26分頃の熊本県熊本地方の地震及びその余震による地盤の緩みを考慮し、揺れの大きかった熊本県の市町村については、土砂災害警戒情報の発表基準を引き下げて運用を行うと発表した。

平成28年4月14日21時26分頃の熊本県熊本地方の地震により、熊本県で最大震度7を観測。また、15日00時03分頃の余震により、熊本県で最大震度6強を観測した。

この地域では、地盤が脆弱になっている可能性が高いため、雨による土砂災害の危険性が通常より高いと考えられるため、熊本県のうち震度5強以上を観測した市町村については、当分の間、熊本県と熊本地方気象台が共同で発表する土砂災害警戒情報の発表基準を通常基準より引き下げた暫定基準を設けて運用する。

通常基準の7割の暫定基準を設ける市町村
益城町、宇城市、玉名市、西原村、熊本市、氷川町

通常基準の8割の暫定基準を設ける市町村
菊池市、宇土市、大津町、菊陽町、御船町、美里町、山都町西部、合志市、八代市西部、嘉島町

なお、国土交通省では引き続き地震後の降雨と土砂災害の関係を調査し、必要に応じて暫定基準を変更していくとしている。