マツダ、ロードスター電子取扱説明書が「マニュアル オブ ザ イヤー」受賞


マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道、以下、マツダ)は10月13日、マツダエース株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小田浩、以下、マツダエース)*1 と共同で制作した、新型「マツダ ロードスター」の電子取扱説明書が、一般財団法人 テクニカルコミュニケーター協会が主催する日本マニュアルコンテスト 2015*2 において、「マニュアル オブ ザ イヤー2015」を受賞したと発表した。

また併せて、「電子マニュアル部門優秀賞」、「最終審査委員特別賞」、「デザイン賞」も受賞している。

なお、マツダとマツダエースが制作するマニュアルが「マニュアル オブ ザ イヤー」を受賞するのは今回が初となる。

新型「マツダ ロードスター」 電子取扱説明書 イメージ
ロードスターの電子取扱説明書製作の背景は、「インターネットで簡単に使用方法を調べられるようにしてほしい」というユーザーの要望と、「多機能化する装備をしっかり活用して欲しい」、「もっと安心安全に車を使って欲しい」というマツダ側の想いを形にしたツールだという。

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利用環境は、パソコン、タブレット、スマートフォンなどの様々な端末から扱える。また、従来の取扱説明書の内容に加えて、多彩な検索機能を備えるとともに、動画による説明を充実させた。

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これにより、外出先で簡単に使用方法を調べたり、納車待ちのユーザーや、ご購入を検討ユーザーもより具体的な使用イメージを持つ事が出来る等、単なるマニュアルを超える閲覧環境が拡大したともいう。

受賞に伴う審査委員の評価は以下の通り。
「読むこと、見ること、使うことが“喜び”になるマニュアル。そんな思いが湧きあがってくる作品となっている。やや大げさだが、自動車のグローブボックスに押し込められている冊子マニュアルからの脱却を見事に果たした電子マニュアルだといえる。

冊子マニュアルとの併存というアドバンテージを考慮する必要はあるものの、WEB・マルチメディア特性を最大限に活用し、画面デザイン、説明内容の表現、操作方法のいずれからも“ワクワク”を感じ取ることができる。

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検索機能は特に秀逸だといえる。ユーザーが“直観的に探せる”をコンセプトに、車体を 360 度回転させて知りたい場所が選べるビジュアル検索、運転・操作場面から整理したシーン別検索、“屋根・やね”と入力して検索すると“ソフトトップ”が表示されるキーワード検索を用意し、電子マニュアルらしさを、適切かつ最大限に発揮している。

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レスポンシブデザイン、ストリーミング動画と GIF 動画*3 の使い分けなどを含め、今後、電子マニュアルの“標準”ともいえる姿が実現されており、まさにマニュアル オブ ザ イヤーに相応しいといえる。」

マツダとマツダエースは、この「電子取扱説明書」を新型「ロードスター」での導入を機に、「マツダCX-5」以降の新世代商品に順次展開していく予定。

■新型「ロードスター」の「電子取扱説明書」
URL:http://www.mazda.co.jp/carlife/owner/manual/roadster/

*1 マツダ㈱100%出資子会社で、業務内容は防災・運輸・印刷受注など。新型「ロードスター」電子マニュアルはマツダとマツダエースが共同で開発した。

*2 「日本マニュアルコンテスト」は 1991 年に創設された日本で唯一のマニュアルコンテストで、消費者庁および国民生活センターの後援を得ており、マニュアル制作技術とマニュアル品質の向上を通じて、安全でわかりやすい製品の使用方法を伝えるマニュアルをユーザーに提供することを目指しているもの。

*3 レスポンシブデザイン: パソコンやスマートフォン、タブレット端末など複数の機器や画面サイズに対応させる Webデザイン手法。

ストリーミング動画: 動画のデータを受信しながら再生させる配信の方式で、複雑な動きの説明に適している。

GIF 動画: パラパラ漫画のように複数の静止画の切り替えで動きを表現するデータの形式で、単純な動きの操作説明に適している。