マツダといすゞ、いすゞ製次世代ピックアップトラックのOEM供給で合意


マツダは、ピックアップトラックの自社開発・生産撤退による「経営の集中と選択」を、さらに本格化させる構え

マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道 以下、マツダ)と、いすゞ自動車株式会社(以下、いすゞ、本社:東京都品川区、社長:片山正則)は7月11日、いすゞ製の次世代ピックアップトラックをマツダに OEM 供給することで基本合意した。

そもそもマツダは、いすゞから小型トラック「エルフ(マツダ名タイタン)」の供給を受けていたことから、今合意は10 年以上にわたるいすゞからマツダへのOEM 供給による協力関係をベースに、両社がピックアップトラックに関する協議を行い、双方にメリットがあることを確認したことによるもの。

この合意により、いすゞ側は、マツダへの車両供給を通じたスケールメリットに注力、次世代ピックアップトラックの競争力を更に高めていく構え。

なお上記に該当する対応台数は、年間5万台規模に迫る。この流れを受けて、タイ工場等で生産してきた「BT-50」の生産体制は刷新され、マツダの主力生産車種の拠点として振り替えいく事になるだろう。

これによりマツダは、競争力の高いいすゞのピックアップトラックをベースとした自社ブランド車を継続して販売することで、市場カバレッジを維持していくとしている。

なお今後両社は、該当OEM供給に関する詳細について協議を進めていくと述べているが、今後刷新が予定されているいすゞD-MAXが対象になると見られる。

両社発表の主な合意内容は以下の通り。
【いすゞ製車両のマツダへの OEM 供給】
・ 車種: いすゞが生産する次世代ピックアップトラック
・ 供給者:いすゞ
・ 購入者:マツダ
・ 販売地域:北米を除く世界各国
・ 発売予定時期:未定